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あのあと、連絡先を交換してAさんを家まで送り届けると、
いつも以上に眉を下げた先輩が出てきて
俺の顔を見るなりすごく驚いた顔をした。
崇「なんでのんすけと一緒なん?」
そう言うと、ちょっと眉を顰めてAさんのことを見た。
そんな濱ちゃん先輩の顔をみて、
さっきのAさんの話が蘇ってきて。
望「たまたま!たまたま会ったんすよ!
それで暗いし危ないんで送ったんです!」
そう言うと、いつもの先輩の顔に戻って、
そうやったんか、ごめんなのんすけ迷惑かけて。
というと頭を下げられた。
望「そんな!頭上げてくださいよ!」
崇「いやー、俺らはのんすけに助けられてばっかやな(笑)」
そう言うと、
ほんまありがとな!気ぃつけて帰りや!
といってAさんと共に家の中へ入っていった。
ふたりは目の前からいなくなったけど、
扉が閉まる前のAさんの顔が離れんくて。
″小瀧くんの顔が浮かんでね?″
って言ったAさんの気持ちが知りたくて。
次はいつ会えるんやろって。
俺ってこんなやつやったっけ?
なんて思いながら、ぐちゃぐちゃの感情のまま家に帰った。
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作者名:櫻宮未紀 | 作成日時:2018年1月10日 17時