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そっからどんどん話が弾んで、



年が一つだけ未来さんの方が上ってことが分かって



僕の方が年下なんで敬語やめてください!



って言ったら困った顔をしながらも少しずつ



敬語が取れていった。



あ「崇裕くんね、家でよく小瀧くんの話するんだよ?」



望「え、どんな話してます?」



あ「俺が初めて受け持った後輩が


のんすけでよかった!って!」



そうニコニコ話すAさんに、



望「…そうなんすね。


僕も濱ちゃん先輩でよかったって思ってます。」



と、ズキズキ痛む胸を隠しながら笑って答える。



いい話が聞けてよかった!と笑うとAさんは



長く引き止めてごめんね、



と言って小さく手を振って行ってしまった。



そんな彼女の背中を見送りながら、



あの時摘んだはずの芽が、



確実に根っこを生やしていることに




見て見ぬふりをした。

◇7◇→←◇5◇



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作者名:櫻宮未紀 | 作成日時:2018年1月10日 17時

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