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◆14◆ ページ14







ファミレスを後にした俺達は、



そのまま俺の家へ向かった。



俺の家に来るのはこれが初めてって訳じゃないけど、



やっぱり好きな人が自分の家にいるって思うと、



何とも言えない充足感に浸る。



そっからはまぁ、お互い風呂に順番で入って



髪の毛を乾かしあって。



Aさんから自分と同じシャンプーの匂いがするのと



俺のぶかぶかのスウェットを着てるっていう



ダブルの刺激を受けたら、



もう理性なんてもんは吹っ飛んで。



気ぃついたら二人で座っていたソファーの上で



Aさんに覆いかぶさっていた。



顔を近づけると抵抗もせずに目を閉じるAさんは



ほんまにずるい人。



そのまま軽く唇を重ねて離れると



照れたように笑ったAさん。



世間でいう"浮気"をしてる人には似合わない



可愛らしいその笑顔を見て、



その顔は俺だけに見せて欲しい。



なんて独占欲がふつふつと湧いてきて。



それを振り払うようにもう一度、



Aさんにキスを落とす。



静かな部屋に響くのはリップ音だけで



少しずつキスが深さを増していたら、



突然Aさんの携帯が鞄の中で鳴った。

◇15◇→←◇13◇



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作者名:櫻宮未紀 | 作成日時:2018年1月10日 17時

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