ハルカナレ -中間-

6話 ページ7

プレゼントは記念日に必ずくれてたけど

一般家庭で育ち実家がド田舎なこともあって

高校から兵庫で一人暮らしを始めて自分で生活費全て出すなら
という条件で実家出てきたから

バイト代でやりくりしてる身では毎回プレゼント買えんくて





『いつも貰ってばっかりや…』





って落ち込んでると




｢お姫さまからは貰われへん｣




なんて臭いこと言って




『じゃあ王子さまってこと？どこが王子や！』

「どっからどう見ても王子さまにしか見えんやろ！」

『ただの唇おばけやん』

｢スーパースターに何言ってんねん！黙って養われとけ！｣

『この金持ちおじじが！』

｢言ったなぁ！｣






って小学生みたいな言い合いは日常茶飯事で





そんなやり取りを思い出してちょっと泣きそうになるのはなんでなんやろ。





理由は分かってるのに

自分の気持ちに嘘をつく。

この選択が間違ってなかったって言い聞かせる

それしかないから。







そんな思いに蓋をするかのように


引き出しにボールペンをしまった

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