声にだって表情もあるものだ ページ13
マイクの前に立ち歌うために息を吸う
ここ最近忙しくて歌う暇もなかったので
先週、次の休みは歌ってみた動画をあげるとびんとろ民と約束したのだ
最初は罰ゲームから始まった活動だったこれもメンバー合わせリスナーからも
求められるほどになっているのは考え深い
｢はこたろーが今回もばっちりだって｣
｢ならよかった｡みんなとの約束これで守れます｣
しるこさんからはこたろさんの伝言を聞き安心する
編集できる技術なんて持っていないのでいつもはこたろさんに任せてしまっているのだが
しるこさんいわくはこたろさんは嫌がることなく楽しんでくれているらしい
｢ほんとAっていい声してるよね…｣
｢急にどうしたんですかしるこさん｣
唐突に褒め出すしるこさんに普段褒められ慣れていない私は思わず戸惑ってしまう
｢聞いてて疲れないし落ち着くんだよねいちはちと同じ系統の声してる｣
｢確かにいちはちさんは落ち着く声してますけど私そうでも無いのでは？｣
｢あ〜やっぱりお茶目さが足りないから？｣
｢貶してますよね？｣
お茶目さが足りないと先程まで褒めていたのしるこさんに貶され驚くが否定の声がヘッドホンから聞こえる
｢いや､そうじゃなくてなんて言うんだろ…｣
｢…唯一無二の素敵な声｣
｢そうそれ!あっ､はこたろーお茶ありがとう｣
｢どういたしまして｡こんばんはAさん｣
はこたろさんの落ち着く声が聞こえ挨拶をする
ふと、今の声しるこさんに似てたな｡なんて思うが本人に言うと機嫌を損ねるので言わない
｢そうだ明日､動画あげるね｣
｢うん､編集いつもありがとう｣
｢別にいいよ楽しいから｡ちょっと兄さんあまりお酒飲みすぎないでね｣
しるこさんが急に褒めだしたのはお酒の力のせいかとはこたろさんの言葉で納得する
｢ねぇ､まっていつから？｣
｢は？なに兄さん｣
するとまたしるこさんが声をあげる
｢いつも敬語だったよね？え､いつからタメ口になった？｣
｢あ…Aさん今日はお開きにしようか兄さん急に具合悪いらしくて｣
はこたろさんが焦ったような面倒くさそうな声を出したのに気づきそれに従う
｢そっか､しるこさん無理しないでくださいね｣
｢ちょっとA逃げたでしょ？！｣
これだ｡
今まで二人きりのときにしかタメ口で話していたのはしるこさんが騒ぐだろうから
二人で決めたルールだったがつい気が緩んでしまった
さぁ､これからどうしようか
二人で秘密の緊急会議でも開こう落ち着いた声を装って
白くなった世界ではもう隠し通せない→←青い奇跡を一目惚れしたお前に
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李天(プロフ) - 天雨さん» 私の拙い文章で天雨さんの元気を出すことができ嬉しいです｡応援ありがとうございます！ (2023年3月27日 22時) (
レス) id: 82c62f24cf (このIDを非表示/違反報告)
天雨(プロフ) - この作品を読んで元気が出たような気がします。応援してます。 (2023年3月27日 17時) (レス) id: c9eb151fc4 (このIDを非表示/違反報告)
李天(プロフ) - ゆとりさん» ありがとうございます！もう少し続くので楽しんでいってください (2022年2月5日 21時) (レス) @page38 id: 82c62f24cf (このIDを非表示/違反報告)
ゆとり(プロフ) - 完結お疲れ様でした！ (2022年1月30日 21時) (レス) @page39 id: 71fcf47086 (このIDを非表示/違反報告)
李天(プロフ) - るるさん» 遅れてすみません！コメントありがとうございます頑張ります (2021年12月5日 20時) (レス) id: 82c62f24cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：李天 | 作成日時：2021年10月3日 22時
