【呪術廻戦】ガチ恋した相手がまさかの“男”だった件について【五条悟】

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｢すいませんでした！！｣



｢…｣


たかが飲むジュースを間違えた…それも男の関節キスひとつでここまで動揺を見せることに、Aも少し困惑していた


さすがにこれは…多少なりとも驚いて仕方ないだろ




｢もしかして…童貞？｣





｢………は！？どっどう童貞！？いや違いますけど！？｣



｢…へー、そう｣



童貞でもない…ならここまではしゃがなくても


五条の言動一つ一つに、Aはどうしてあげたらいいのやら



自慢じゃないが、俺はモテる方だ

寄ってこられたのは今まで男しか居ねぇけど…

でも、その大概の野郎は顔で判断して、下心ありきで俺に声をかける



だから、始めに現実を見せてやるんだ

ズルズルと引きずるよりはいいだろうし、そうすればもう寄り付いて来ないから

五条君もあの落ち込み具合を見る限りそうだと思っていた




けど…




｢べっ、別にはしゃいではねーけど…でも童貞はマジで卒業してっし…だからって今までのは欲満たすためのただの行為に過ぎなかったっつーか…｣




｢でも、先輩には下心ありで告白したわけじゃなくて…ガチで恋したの先輩が初めてだし…｣





｢無愛想なとこも、でも何だかんだいって優しいとこも好きだし…綺麗な顔で微笑まれるとそれだけで幸せ、任務なんて秒で終わらせられる｣





｢あと俺タバコの臭いとかあんま好きじゃねぇけど、先輩のはめっちゃ好きで………｣



｢…｣



Aにとって、ここまで純粋で真っ直ぐな好意を向けられたのは初めてのことであり…何だかむず痒い



表情を緩ませて、碧の瞳は甘く蕩けそうなほど幸せそうで



…分からない

いや、分かりそうな自分に蓋をしているだけ


だからって、もう無理…と見て見ぬふりにも限界が来てしまい目を背けるが、心は頭にまで響くほど煩くなっていく


今はとにかく、顔を見られたくなくて口許に手を被せた



｢…っ…五条君、この後用事あっからそろそろ行くわ｣





先ほどの電話以上に

この上なく耳を塞いでしまいたいと思ったことはない




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