色んなキャラと恋がしたい！【短編集】 (ページ5)

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｢あ！おい凛！Aさんの仕事の邪魔しちゃいけねぇだろ！｣

｢してねぇ、俺はただ飯に誘ってるだけだ｣

｢それをしてるって言うんだよ！！｣

｢お前には関係ない、とっとと消えろ｣

そんなことを思っていると、何やら揉めだした２人…

｢２人とも…！喧嘩は良くな…｣

｢俺はAさんの仕事を手伝いに来ただけで、お前こそ迷惑かけるならどっか行けよ！｣

｢どうせ口実を理由に下心でAに近づいてんだろ？…お前程度に視える景色が俺に視えないとでも思ったか｣

｢なっ！違ぇし！てかサッカー以外でなに視てんだよ！｣

｢…｣

なんの話？私は蚊帳の外ですか？あぁそう

収集が付かないこの場でどうしようかと考えていると、ズボンのポケットに入ってたスマホがバイブ音を鳴らす

通話相手の名前を見て、真顔のまますぐにボタンをタップした

｢…もしもし｣

『あー、もしもしA…？もういいよ、手に持ってるものは机にでも置いて２人でご飯食べておいで』

｢…ごめんね、姉さん｣

｢いいの、謝らないで…監視カメラで見るのはもう何度目か分からないけど、いつも通り私が絵心さんに届けおくから｣

｢本当にごめんね｣

私なんのために来たんだろう…姉さんのためなのに…

通話終了のスマホ画面を見ながらはぁ…とため息をついて、手に持っていたものを机に豪快に置く

その音で２人はやっと私を認識してくれた

｢Aさん？どうかしたんですか？｣

｢ただいまを持って、私の仕事は終わりました｣

｢え！？それって大丈夫なんですか？｣

｢なら飯に行っても問題ないな｣

｢そうだね…じゃあ３人で行こう｣

そう言うと、分かりやすく顔を歪める２人

｢なんでこいつもなんだよ｣

｢それはこっちのセリフだ｣

いがみ合う２人に、もう埒が明かないと足早で間に割って入り、その瞬間に腕を掴んで食堂を目指す

｢もう喧嘩しない！早く行くよ！｣

本当に！世話の焼ける子達なんだから！

その後ろで耳元だけを赤くさせる者と、顔を赤くさせる者が監視カメラに映っていたんだとか…

｢ホント、罪な女だわ｣

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