6 ページ6
.
いきなりそんな事を言って、もう片方の手も握った為に顔や体が近くなるもんだから余計に熱くなって仕方なかった
夏の暑さのせいだと…確かにあの時は蒸し暑かったし肌がベトベトしていた
あまりにも緊張し過ぎて、動悸が早くなって…この初めての感覚に目眩がした
でも、雪さんとのダンスが最高に楽しかったのは覚えている
俺は下手くそで、エスコートされるというクソダサい結果になったけど…
それがきっかけでちょくちょく天狐家に遊びに行くようになって…その度に雪さんの奇想天外な行動に振り回されて…
「あっ見てこれ黒いお花」
「え…いや違います!これ毛虫!!」
「この本はえっと…えっ」
「あー!!雪さん!本の下敷きに!!!」
「開かない…」
「大丈夫ですか?俺がやりま」
「おりゃ」
「何壊してるんですか!?」
うん…沢山……今考えると、どれも良い思い出だな
俺はこの時が一番笑っていたり驚いていたりと表情豊かだった…
家とでは大違いで…モノクロの世界から色がついた感じ
家の奴ならきっと大きな口を開けて、呆然としているという無様な姿を晒すに違いない
それくらい天狐家は楽しくて、雪さんと居ると心が暖かくなっていく
五条家の人間ではなく俺を見てくれる
それが嬉しくて、居場所と言ってもいい位だった
だが、その楽しさは思いもよらない出来事で呆気なく壊されてしまう
.
17人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きら(プロフ) - プスメラウィッチさん» はじめまして。コメントありがとうございます。はい、五条悟オチでいかせてもらう予定です。ただ、初作品なので展開が壊滅的かもですがボチボチ頑張っていきたいです笑 (2021年5月19日 6時) (レス) id: fbed03d99e (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月18日 21時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きら | 作成日時:2021年4月25日 5時