〔暗殺教室〕Ｅ組の暗殺者 (ページ6)

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２０４時間目ページ6

ドンッ

『…』

「…アリスってさぁ、人間として感覚ある？」

珍しくカルマと２人で帰っている途中、おもむろにカルマがそう言った

『…あるけど？』

なんでそんなこと聞くのという意味も含めてそう返すと

カルマは疑問をもった目をして続けた

「今わざとぶつかられたでしょ、ムカつかないの？」

『？…あー、別に何とも』

カルマが言っている事が分かり、

思い返して考えてみたが

そういえば誰かとぶつかったなくらいしか思わなかった。

「…アリスっていつか刺されそう」

『さっきから私に対する印象が妙に極端なんだけど…。
まあいってももう会わないだろう赤の他人だし、相手にしなくてもいいかなって
…思ってると思う』

なんか二重な言い方になってしまったのを聞くと

カルマは大げさにため息をついた。

「この前さ、殺せんせーに頭の下げかたってのを教えてもらったんだけど
…アリスは、もしこの先いじめっこ共が上司とかになったとしたて、
そいつ等に頭下げれる？」

『ん、出来るよ』

「…」

『私はカルマみたいな立派なプライドは持ってないからかもだけど、
そんな事に無駄な労力使いたくないかな。めんどいし。
さっきのもだけど、考えるってこともしなかった…』

「…ふーん」

『冷めてるなあって自覚はしてる。
…まあ、それが私のジコボウエイ方だったから』

「ジコボウエイね…」

『もしかして、私から何かヒント得ようとしてた？』

「ん－？まあね…。
だってアリスって基本カピバラみたいに無頓着じゃん」

カピバラ…。

珍しく下校のタイミングを合わせてきたなと思ったら

そんな理由か…。

「誰かに殺意を抱いたことないでしょ」

『んー、夏休みの時鷹岡に対して感じたことはあるけど』

「え、マジで言ってる？全然そんな感じなかったけど」

『まあ、クセですぐ抑え込んだけど』

「…もうロボットだね」

『生き物ですらなくなった…
けど、カルマみたいなプライドがあれば拘りも見つかるのかな』

「…もう持ってるじゃん」

『え…』

思いもよらないカルマの発言に思わず足が止まる

「ま、ロボットアリスには気付けない事だろうけど
今までのだけで俺は分かったよ、アリスの拘り」

『な、なに？』

先を歩き続けるカルマに追いつこうと駆け寄りそう聞いた

「教えなーい。
俺ロボットに労力費やすのイヤだし」

けど、赤髪のアクマはそう言って答えてくれなかった。

『つめたいな…』

そんな彼に対して、私は大きくため息をついた。