〔暗殺教室〕Ｅ組の暗殺者 (ページ42)

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２４０時間目ページ42

その後は、色んな事があった。

まず山奥にある蔑みの対象だったＥ組の教室は私達限りに閉鎖となった

そして生徒達を危険にさらしたと椚ヶ丘学園は糾弾され

Ｅ組制度は廃止、

責任を問われた理事長先生は、学校の経営権を手放さざるをえなかった。

…おそらくこうなる事もあの人の予想の範囲内なのだろうな

どこまでも教育に専念するあの人のことだから、

きっとまたどこかで教育の仕事を始めていく気がする。

数日後

また集まった私達Ｅ組に賞金三百億円が現物で支払われた

烏間先生が言うに、国からの口止め料だそうだ。

初めて目にする大金を前に興奮・困惑する皆を

学級委員の片岡さんが勇ましく取りまとめてくれて、

結果賞金を、各々に学費などの将来必要な頭金分だけを分配、

お世話になった色んな所にちょこちょこ寄付することとなった。

それから最後に皆で一つ大きな買い物をした。

そして残った分は、１年間の支援の感謝として

烏間先生…防衛省の烏間さんを通して国に返金した。

それから皆は其々の高校

其々の道を歩き出した…

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７年後…

とある大きな施設の入り口前で

足を止め、高鳴る胸を抑えるように息を吸い空を仰ぎ

広げた左手を上へとかかげる

太陽の光を反射し指に付けてる二つのリングがキラリと光る

小指から親指へ順番に曲げて

握った手を額、胸元へ

私のいつものゲン担ぎ、ルーティンだ。

ひと息吐いて

顔を上げ空の月へと目を向ける

…あの日から、月は少しずつ崩壊を始めていき

そこから自らの重力で前よりは小さくはなるが徐々に球形へとまとまっていっているそうだ

今はもう、私達の１年を象徴していた三日月はない。

けれど変わらず月はそこにある

変わらずこの空の下にいる私達を見守ってくれている。

あの先生のように

『待っててね、殺せんせー』

殺せんせーも追い抜くスピードで会いに行くよ。

私は元Ｅ組の落ちこぼれで劣等生

けれど、沢山の人に影響を与えられながら

尊敬する恩師達に教え導かれながら

迷いながらもココまで歩いて来た。

ある恩師の言葉を胸に様々な刃も磨いてきた

今自信を持ってそれらの刃を振るえる

恥じることなく笑顔で胸を張れる

『フッ…』

私は、元Ｅ組の暗殺者

今日、一世一代の試験のゴングが鳴る

-----the road continues