〔暗殺教室〕Ｅ組の暗殺者 (ページ25)

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２２３時間目ページ25

「どんな気分だ？！
だ～い好きな先生の足手まといになって
絶望する生徒を見るのは！！」

…そうだ

今に限った事じゃない

今まで殺せんせーが私たちを守る為に犠牲になったことは幾度とあった

ずっと目をそむけていた

「わかったか！
おまえの最大の弱点はな…」

水なんかよりも殺せんせーの動きを制御してしまう

私たちが、殺せんせーの最大の致命的な

じゃｋ

「なわけないでしょう！！！」

耳を突き抜けるほどの殺せんせーの大きな声が暗雲を薙ぎ払った

「正解か不正解かなど問題じゃない！
彼等は命がけで私を救おうとした！
恐ろしい強敵を倒してまで校舎(ここ)に会いに来てくれた！
その過程が！
その心が教師にとって最も嬉しい贈り物だ！！」

殺せんせーの叫びに

頭の中の靄が吹き飛ばされていく

「弱点でも足手まといでもない！！
生徒です！！
全員が、私の誇れる生徒達です！！」

殺せんせーの触手が二代目の触手をギュッと握る

「っそれに…
生徒を守るのは教師の当たり前の義務ですから…!!」

「そうかそうか
だがな、その義務も我々の手で否定される。
おまえは間も無く力尽きる
そこまでして守った生徒も、俺の手で全員なぶり殺す
おまえが、我々の人生を破壊してまで手に入れた１年
その全てが無駄だったと否定してやる
それでようやく…
我々の復讐は完成する」

…きっと柳沢にとって

ここまでの全てが想定の内なのだろう

今までいろんな人を利用して蓄えてきた情報をもとに作った

復讐の為の作戦通りなのだろう。

『…』

すると一発の銃弾が二代目へ撃たれた

止まって見えていたであろうその弾は容易く避けられた

一人の少女が対殺せんせー用ナイフを構え

二代目の前に立つ

「逃げて殺せんせー！
時間稼ぐからどっか隠れて回復を！！」

それは、数か月前まで「触手」を体内に宿していた

Ｅ組の生徒、茅野カエデだ。

『カエデ…！』

咄嗟に彼女の元へ走ろうとしたが

近くにいたカルマの腕に捕まり止められてしまった

『離してっ』

必死にもがくが一歩も前に進めない

目の前では

親友が、死と隣り合わせの防御に身を置いている

ダメ…！

「二代目」

柳沢が親指を下に向け合図する

『カエデ!!』

小さな女子生徒の胸の真ん中を

いびつな触手の一刺しが貫いた

落ちていくその子の動きがやけにスローモーションに

目に映った