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「もしかして蓮郭さんも、同じような感じですか？」
続いて私の方をちょっとだけ見て緑谷くんがそう聞いた
「ああ。昨日の話を聞くに、
蓮郭は自身の”個性”をコントロールしているだろ。
それを上手くエリちゃんの指導に活かせないかと思ってな」
『…』
その相澤先生の言葉を聞いて
私は目の前の小さな、
少し怯えるように身を縮めるエリちゃんを見つめた。
周りがシンと静まり返るなか
エリちゃんが自分のオデコの角に触れながら言った
「ごめんさない…
私のせいで困らせちゃって…
私の力…
皆を困らせちゃう。
…こんな力、無ければよかったなぁ」
「エリちゃん…」
『…』
皆を困らせるね…
すると、緑谷くんがエリちゃんの前に膝をつき
目線を合わせて、明るい笑顔を彼女に向けた
「困らせてばかりじゃないよ！
忘れないで、僕を助けてくれた！！
使い方だと思うんだ。
ホラ、例えば包丁だってさ、危ないけど、
よく切れるもの程おいしい料理が作れるんだ。
だから君の力は、
素晴らしい力だよ！」
「！…私やっぱり頑張る！」
緑谷くんの言葉に励まされたエリちゃんは
両手をギュッと握ってそう言った。
「それで蓮郭、どうなんだ？」
『…正直、この子にはまだ難しいことかと思います』
「そんな…」
『物間くんは体験しているので分かると思いますが、
私みたいに”個性”を制御しながら使うのは、
そう簡単なことではありません。
…下手をすれば、っ』
「？」
つい口にしてしまいそうになった言葉を咄嗟に飲み込んだ。
そんな私を見て、
エリちゃんは頭にはてなマークを浮かべた
「…。僕も、蓮郭さんのように、
どちらかというと制御が必要な”個性”だから
蓮郭さんが言いたいことも分かるよ。
けど、エリちゃんの為にも、
蓮郭さんのその”個性”の扱い方、
少しずつでも、教えてくれないかな！？お願い！！」
すると、エリちゃんの横にいる緑谷くんが
頭を床に付けながらそう言った
「デクさん…」
「緑谷くん…」
『…』
「蓮郭、お前が躊躇うのも分かる。
けどな、もしこのままエリちゃんが
自分の"個性”の制御の仕方を知らずに
また”個性”を暴走させてしまったら、
それこ命にかかわる。
逆に、いつになるかは分からないが、
もしこの子が自身の”個性”の使い方を覚えたら、
それは自分や周りの人達のためにもなるんだ。
俺はお前なら出来ると思っている。
まあ、判断はお前に任せるが」
『…っ』
ほんと先生は言葉が上手いな…
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雪(プロフ) - 猫さん» 猫様様ーありがとうございます！原作の展開に溶け込めるよう進めて参りますー (2023年4月28日 3時) (
レス) id: e9458078f6 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - koyuki_ko_deriaさん» koyuki_ko_deria様様ー今更ながらかしこまりましたー！頑張ります！！ (2023年4月28日 3時) (レス) id: e9458078f6 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - 水無月輝さん» 水無月輝様様ーコメントありがとうございます！ゆったりしてたらもうすっかりアニメと並んでしまいました笑アニオリがあまり無かったので、ＨＬＢとスマイリーの話を書けたらなあって思ってます (2023年4月28日 3時) (レス) id: e9458078f6 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - お餅さん» お餅様様ーありがとうございます！本誌・コミックが大変な事になってきてますが負けじと頑張ります笑 (2023年4月28日 3時) (レス) id: e9458078f6 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 面白かったです！！本編このまま進めて欲しいです！！ (2022年3月27日 16時) (レス) id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/nomura
作成日時：2021年8月27日 7時
