188歩目 ページ39
『上鳴くん、ちょっといい？』
ケータイの画面を切りポケットにしまいながら
男子達と雑談している上鳴くんに声を掛ける
「え、なに…もしかして春イベ発生？！」
「告白か？！！上鳴のクセに！！」
「ウソ！蓮郭！上鳴はやめときなって！！」
「なんだよお前ら！ヒデェ言い方だな！」
「轟君というものがありながら！
蓮郭ちゃんの裏切り者ー！！」
『…』
そしたら何だか教室中が妙な空気になった
『先、行っとくから』
これ以上変な空気にならない為というのも含めて
私はそれだけ言って教室を出て行った。
・
・
・
BZZZ…‼︎
そして今、
ビリビリと
学校の敷地内にある多くの木々に囲まれた一帯の中で、
「ヒィぁぁぁぁぁあ‼︎」
上鳴くんが甲高い悲鳴めいた声をあげながら
大量の電気、稲妻に包まれている。
『…』
ケータイの画面を見て
タイマーが0になったのを確認し、"ハコ"をとく
「…ゥ…ゥェイ」
稲妻が拡散し解放された上鳴くんは
すぐキャパオーバーした時にするあの顔で倒れてしまった。
『…大丈夫？』
では無いだろうと察しながらも一応たずねてみる
「お…ウェイ」
そしたら半々といったような返事がかえってきた
「蓮郭少女、上鳴少年！」
すると
オールマイト先生が私たちの名前を呼びながら片手を高くあげ
四角い物体を乗せた荷台を押して茂みの中から現れた。
「昼休みも使って特訓とは！
ハハハッイヤハヤ精が出…」
ニッコリと深い掘りのある目元を細めていオールマイト先生は
私のすぐ側で倒れている上鳴くんを見て
シンと黙ってしまった。
二つの山を作っていた目の形が一直線の平になる。
「大丈夫？」
そして、たぶん察していながらもそう聞いてきた
『まあ、もう少し安静にしていれば
…たぶん』
「たぶん？！
蓮郭少女！級友と共に切磋琢磨するのは良いが
もう少し加減を…！」
『…すみません』
「おや…ウフフ…
おやおやおやぁ！！
どうやらお困りの様子ですねー！！皆さん！！」
『…』
思いもよらないタイミングに
オールマイト先生の後ろの木々の隙間から聞こえた
数ヶ月ぶりに聞く声とテンションに
思わず悪寒が走る…
体育祭のあの時以来聞いていなかった
あの騒がしい人の声に…
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雪(プロフ) - 猫さん» 猫様様ーありがとうございます！原作の展開に溶け込めるよう進めて参りますー (2023年4月28日 3時) (
レス) id: e9458078f6 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - koyuki_ko_deriaさん» koyuki_ko_deria様様ー今更ながらかしこまりましたー！頑張ります！！ (2023年4月28日 3時) (レス) id: e9458078f6 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - 水無月輝さん» 水無月輝様様ーコメントありがとうございます！ゆったりしてたらもうすっかりアニメと並んでしまいました笑アニオリがあまり無かったので、ＨＬＢとスマイリーの話を書けたらなあって思ってます (2023年4月28日 3時) (レス) id: e9458078f6 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - お餅さん» お餅様様ーありがとうございます！本誌・コミックが大変な事になってきてますが負けじと頑張ります笑 (2023年4月28日 3時) (レス) id: e9458078f6 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 面白かったです！！本編このまま進めて欲しいです！！ (2022年3月27日 16時) (レス) id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/nomura
作成日時：2021年8月27日 7時
