151歩目 ページ2
蓮郭side
緑谷くんと物間くんと一緒にＡ組の寮へ帰ると
共有スペースで
Ａ組とＢ組が混ざってさっきの戦闘訓練の反省をしたりしながら
交流を深めていた。
「蓮郭！さっきは本当にごめん！！」
そんな皆の様子を見ていたら、
拳藤さんが小走りできて
物間くんを隣に立たせて、無理やり彼の頭を下げながら
自分も頭を深く下げてそう謝って来た
『えっと…何のことかな？』
「さっきの戦闘訓練の最終試合、
物間が蓮郭の怒りに触れたことだよ」
「ちょと、拳藤、僕も一応被害者であるんだけど…」
「うるさい！」
「私達にも謝らせて下さい。蓮郭さん」
すると、その二人の隣に並ぶように、
第一試合で同じチームだった、
Ｂ組の塩崎さん達も頭を下げた
「最終試合のお前とＡ組のチームワークを見て、
俺達、凄く反省したんだ」
「「指を咥えて見ていろ」なんて雑な扱いをした。本当にすまない」
「ああ、自分達の力にかまけて蓮郭の力を見下してた」
『…別にいいよ。
Ｂ組の皆も本当に強かった。
それに、あの試合で私自身得られたものもあったし…
ほんと、気にしないで』
塩崎さんたちに向けて私がそう言うと
彼女たちはゆっくりと頭を上げた
「…そうか」
「…。本当に君、怒っていない時は
驚くほど冷静だよね」
「コラ！」
まだ拳藤さんに頭を下げられている物間くんが私に聞こえる声の大きさで
独り言のようにそう言って、拳藤さんに注意された
『…』
「あの時の蓮郭の顔、本当に恨めしかったね…」
「いつも物静かな奴が急にキレると怖いってやつだな」
「綺麗な華にはトゲがある」
ガヤガヤと盛り上がるＢ組とは対照的に
Ａ組の皆は、静かに押し黙っていた
「レンカクー、あの時お前なんであんなにキレてたんだ？」
その沈黙を気にせず破るように、
上鳴くんがソファの背もたれ越しにこちらを見ながらそう聞いて来た
正直、あまりにも平然と聞いて来たので
少し驚いた。
『…あの時は、ちょっとだけ冷静さを失ってて、
つい頭に血が上ってしまったの』
「ま、その前に物間が相当煽ってきてたもんなー」
「つまり物間の自業自得ってわけか」
「ちょっとみんなー！
もしかしてＡ組のかたを持つの？！
僕だってこれでも被害者ですけれど？！！」
「自分で蒔いた種でしょうが」
「辛辣だなぁ！拳藤！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 83人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪(プロフ) - 猫さん» 猫様様ーありがとうございます！原作の展開に溶け込めるよう進めて参りますー (2023年4月28日 3時) (
レス) id: e9458078f6 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - koyuki_ko_deriaさん» koyuki_ko_deria様様ー今更ながらかしこまりましたー！頑張ります！！ (2023年4月28日 3時) (レス) id: e9458078f6 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - 水無月輝さん» 水無月輝様様ーコメントありがとうございます！ゆったりしてたらもうすっかりアニメと並んでしまいました笑アニオリがあまり無かったので、ＨＬＢとスマイリーの話を書けたらなあって思ってます (2023年4月28日 3時) (レス) id: e9458078f6 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - お餅さん» お餅様様ーありがとうございます！本誌・コミックが大変な事になってきてますが負けじと頑張ります笑 (2023年4月28日 3時) (レス) id: e9458078f6 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 面白かったです！！本編このまま進めて欲しいです！！ (2022年3月27日 16時) (レス) id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/nomura
作成日時：2021年8月27日 7時
