1人の有精卵２（僕のヒーローアカデミア） (ページ1)

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５０歩目ページ1

「サンキュー！蓮郭！
マジ助かったぜ！！」

「私達のヒーローだよ！蓮郭は！」

手錠をつけた根津校長を肩に背負って

脱出ゲートをくぐると、

上鳴くんと芦戸さんがはしゃぐように駆けこんできた

「敵を探しながらも、味方の身を守り、
敵の注意が自分に向いている間に二人を逃した…と、

うん。とてもヒーローらしく立派な作戦だったよ！
しかも私が倒していった配管や建物も”個性”でせき止め
街への被害も抑えた！うん！文句の付け所もないさ！」

肩に乗る根津校長が目を覚まし、とめどなくお褒めの言葉をくれた

『ありがとうございます』

「ところで、私をとってもしびらせたあの電流はどうしたのかな？」

『一か八かの試しだったんですけど、
私の”個性”のハコの中に上鳴くんの電気を閉じ込めて、
校長先生に当てると同時に放出しました。
まあ、スタンガン的な感じです…』

「(あの土壇場での冷静な判断力と
新しいことに挑戦しようとする向上心。
…ホント、こんなに非の打ち所がない優秀な生徒中々いないさ)
素晴らしい！その調子でこれからも励みたまえ！！」

『はい』

その後、根津校長と分かれた私は

上鳴くんと芦戸さんにも一言断って

1人、会場の中の人気のない静かな場所で

試験が終わるまで昼寝をした。

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その後日、夏休みの補習がかかった

期末試験の成績発表の時間となり、

実技試験の採点は意外と厳しかったようで、

私と同じチームだった上鳴くんと芦戸さんは

夏休み中にある林間合宿の合間に行われる補習に参加することになった。

「「なんでえーーーー！！！？」」

「お前らほとんど蓮郭に頼りきりだっただろ。
当然の結果だ」

「でも先生！俺の電気も勝機に繋がる一手になりましたよ！」

「それもアイツの策だろう。威を借る狐か…
それに蓮郭は別にお前ら以外とのチームでも、
別の対策をうってただろう」

『まあ、そうですね』

「「無慈悲！！」」

「救いの神はいねーのか？！」

…ドンマイ