22 ページ25
'
朝、起きると頭が痛くてしょうがない。
重たい身体をなんとか起こして携帯を開く。
すると丁度メッセージが入った。
『..凌や』
［今帰ってきた。駅おるから飯食お］
［せっかくの休みやから］
と言うメッセージが届いていた。
最近は外食ばっかやなぁ、なんて思いながら
すぐに既読をつけると
［既読はや、］
と来た。やかましいわ。
『［遅いよりマシやろ］』
『［今、起きた］』
『［準備できたら向かう］』
そう返信すれば、既読はすぐについて
［駅着いたら連絡して、奢ったるわ］
と返信が来た。
既読だけつけて、布団から出る。
『んんん、さっむ！』
布団を出ると、想像を超えた寒さだった。
部屋の暖房を付けて洗面所に向かい。
冷たい水で顔を洗うと、また頭が痛んだ。
昨日のお酒か。
そんなに弱い訳やないねんけどな..。
なんて思いながら支度を始めた。
家を出たのは凌が連絡をくれてから30分後くらい。
寒いからマフラーを巻いて来た。
駅に歩を進めながら、凌に、
『［もうすぐ着く］』
『［どこおんの］』
と連絡を入れておいた。
そうしてる間に駅に到着。
凌からは返信はなくて、仕方なく
駅のベンチに座って待っていると。
［すまん、ファンの子に見つかってもうた］
と返信が来た。
『［なんそれ、有名人やん］』
とふざけて返すと、
［助けてくれ、ちょっと厄介やわ］
［西口改札］
なんやねん、それならはよ言えや..
座ったばかりのベンチから腰を上げて西口改札に
向かう。
凌は昔から押しに弱いとこがあるから、
こういうことがある度に、私が助けに入る。
私のが年下やのに。情けない。
改札の前を見ると、中途半端に背の高い男が、女の子2人に挟まれていた。
『...おはよう。凌くん。えらい女の子に囲まれてるけど、浮気はしたあかんで？』
「Aさんや！おはようございます！！」
「こんな近くでAさんみたん初めてや！」
『朝からえらい元気やね、今から凌くんと、朝ご飯食べに行くんよ、また機会あったらお話してくれへんかな、ごめんなさいね』
「い、いえ！こちらこそ！」
「また劇場見にいきます！テンデンスさん大好きです！」
『ありがとう』
佐伯「ありがとう、ほなね」
女の子達に手を振って、
行く店が決まってるかのように、適当な方向へ歩き出した。
『.....はぁ』
佐伯「ほんまにすまんありがとう！！！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 171人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
先輩(プロフ) - もえさん» ありがとうございます、頑張ります、ありがとうございます....!! (2020年2月13日 11時) (
レス) id: d583111b83 (このIDを非表示/違反報告)
もえ - いつも楽しく読ませて頂いてます！すごく続きが気になるお話で面白いです！更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2020年2月11日 4時) (レス) id: e285baa2fc (このIDを非表示/違反報告)
先輩(プロフ) - 銀さん» コメントありがとうございます！頑張らせて頂きます！！ (2020年1月25日 19時) (レス) id: 1d419c3f7b (このIDを非表示/違反報告)
銀(プロフ) - コメント失礼します、このお話大好きです！これからも頑張ってください！ (2020年1月22日 13時) (レス) id: 8564af3880 (このIDを非表示/違反報告)
先輩(プロフ) - なもさん» コメント頂けるの本当に嬉しいので、気軽にして頂ければ、、と思います！ありがとうございます、楽しんで頂けて良かったです。これからも宜しくお願い致します！ (2020年1月17日 22時) (レス) id: 1d419c3f7b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：先輩 | 作成日時：2019年10月2日 9時
