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『だ、あ、すみません』
野村「いや、ええんよ？好きなだけ見てもろて、ちょっと恥ずいけど」
と、野村さんは煙草を持った手で口元を押さえながら言った。
『そんなッ、大丈夫ですって！』
自分の顔が熱くなってるのがわかる。
野村「せや、聞きたいことあるんよ」
『聞きたいことですか』
野村『おん、今日のライブで 好きなひとおらんて言うてたけどほんまなん？』
『え』
どんな質問かと思ったら、触れられたくないものだった。
質問してきた本人は、ほんまはおるんちゃうの？
なんて、ニヤニヤしながら言うてる。
どうしよう...
『ほんまですって、ウソ言わんですよ』
野村「ふーん、ほんまなんや。」
『ぎゃ、逆に野村さんはどうなんですか！好きな人とか！』
野村「俺はなぁ、おるっちゃおるけど、あ、名前は言わへんで？」
『そ、それは...好きな人いてはるんですね』
野村「うーん、好きっちゅうか。気になってる？」
『気になってる、、ですか』
野村「おん、家とか1人でおってもな、ふっと頭に浮かんでくるんよ...」
「たまにしか見せへん笑顔が」
そう言った野村さんの表情は、
劇場で見るきりっとしたものではなくて
とても穏やかで幸せそうなものだった。
そうか、野村さんはちゃんとそういう人がいてはるんや。
こころの隅で、野村さんにそう想われてる人が
とても羨ましく思えた。
『野村さんは、ほんと、ライブでも言うたんですけど
綺麗な方とお付き合いしそうです。やさしくて、、
わ、私、応援します！野村さんのこと！
早く想いに気付いて貰えるといいですね」
うまく笑えてるかな
野村「ありがとう、ほんま、はよ気付いて欲しいわ」
と、わたしの目を見てにこっと笑った。
あぁ。
自分はこんな小さい人間やったんや
その笑った顔を見ると
心臓がひどく痛む。
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先輩(プロフ) - もえさん» ありがとうございます、頑張ります、ありがとうございます....!! (2020年2月13日 11時) (
レス) id: d583111b83 (このIDを非表示/違反報告)
もえ - いつも楽しく読ませて頂いてます！すごく続きが気になるお話で面白いです！更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2020年2月11日 4時) (レス) id: e285baa2fc (このIDを非表示/違反報告)
先輩(プロフ) - 銀さん» コメントありがとうございます！頑張らせて頂きます！！ (2020年1月25日 19時) (レス) id: 1d419c3f7b (このIDを非表示/違反報告)
銀(プロフ) - コメント失礼します、このお話大好きです！これからも頑張ってください！ (2020年1月22日 13時) (レス) id: 8564af3880 (このIDを非表示/違反報告)
先輩(プロフ) - なもさん» コメント頂けるの本当に嬉しいので、気軽にして頂ければ、、と思います！ありがとうございます、楽しんで頂けて良かったです。これからも宜しくお願い致します！ (2020年1月17日 22時) (レス) id: 1d419c3f7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：先輩 | 作成日時：2019年10月2日 9時
