history14 あなたside ページ15
その後、勇利は部屋へ戻り、ここで私はヴィクトルと二人きりになった。
ヴィクトル「まさかここで君に会えるなんて」
貴「一応初対面ですよ」
ヴィクトル「シニアに上がってくれれば、僕と戦えたのに...」
残念そうにするヴィクトル。
貴「そうですね...」
まぁ、理由がないわけじゃない。
今までの話の流れ的に自分がスケートをやめた理由は一つだ。
ヴィクトル「なぜ、ジュニアでやめてしまったんだい?」
貴「...ナイショです」
私はにこりと微笑む。
理由は...めんどくさいから
これを続ければ、自分が自由になる時間が減る。
それが嫌でやめたんだ。
ヴィクトル「えぇ!なんで!僕は君を妹のように愛していたのに!!」
貴「あの!大会でも会ったことないのに妹にするのやめていただけます?」
ヴィクトル「...だってニュースでも言ってたよ?
こんな天才は僕と君ぐらいだって...もしかしたら兄妹なのでは?!って」
ロシアではそんなニュースが?
貴「顔が全然違いますよ。年齢も離れすぎです。というかもう一度言います。
...”初対面です!!”」
ヴィクトルは残念そうな表情をしていた。
貴「...勇利さんが言っていたんです。」
ヴィクトルは俯いていた顔をあげた。
貴「”僕にはヴィクトルのほかに憧れの選手がもう一人いる”と」
私は一つため息をつき
貴「その選手は16のとき、大会で怪我をし、スケートをやめた。最後に滑った曲は”魔王”」
ヴィクトルは驚いた表情を見せ
ヴィクトル「君の事じゃないか。復帰は考えないのかい?」
貴「今のところは予定はないです。」
ヴィクトル「勇利は君がその選手であることを知っているのかい?」
貴「知らないです」
私はそう言い放つ。
すると
勇利「二人ともここで何してるの?」
勇利さんが心配そうな表情で入ってきた。
貴「世間話ですよ」
私は微笑を向け、答えた。
勇利「そうだ、ヴィクトル。部屋用意できたよ」
ヴィクトル「なら案内して、おいでマッカチン」
ヴィクトルは私にひらりと手を振り、この部屋を出ていった。
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オブジェ(元はるかわ)(プロフ) - 続き楽しみです!頑張ってください! (2017年3月17日 19時) (レス) id: 58695a87c5 (このIDを非表示/違反報告)
純情ぺてん師(プロフ) - 凜(*´∀`)さん» ご指摘ありがとうございます!!ほんっと最近私どこか抜けているところが多くて...指摘してくださるととても助かります!! (2017年2月22日 0時) (レス) id: d3c8809aaa (このIDを非表示/違反報告)
凜(*´∀`)(プロフ) - ヴィヴァルディの四季ですよね?更新頑張って下さい!続き楽しみにしてます! (2017年2月19日 23時) (レス) id: f3f96d778f (このIDを非表示/違反報告)
純情ぺてん師(プロフ) - Sakuraさん» すみません、打ち間違いです。ご指摘ありがとうございます!! (2017年1月1日 23時) (レス) id: 8470d5ec2a (このIDを非表示/違反報告)
Sakura(プロフ) - 「リンクメイト」が「リングメイト」になってますよー!あと、ヴィクトル「ニキフォルフ」じゃなくて、「ニキフォロフ」です。これからの展開楽しみにしてます!更新ファイトです! (2016年12月30日 20時) (レス) id: cf1746ec9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:純情ぺてん師 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nomuharu261/
作成日時:2016年12月21日 16時