16歳 ページ6
「A！何故外出している！」
「可笑しいわ！お父様！なぜ、シオンとマイが外に出ているのに私は出てはいけないの！？」
「質問しているのはこっちだ！」
今、私はお父様と喧嘩というものをしているの。とうとう私が外出しているのに気づいたみたい。いつも内緒で外出しているから。
「佐々木！何のためにお前を雇ったと思っている」
「申し訳ございません。旦那様」
お父様は鼻を鳴らして外へ出た。
「お嬢様。」
知っているのよ。振り向いたら恐い顔をした佐々木が私を睨み付けているの。こういうときは振り向かないのが絶対。
「お嬢様。」
でも、申し訳ないわね。私が外出したせいで佐々木まで叱られちゃったもの。しばらくの外出は控えた方がいいわね。
「佐々木。ごめんなさい。」
「いえ、分かっていただけたなら結構ですよ」
振り向くとそこにはカンカンに怒った佐々木では無く、いつもの優しい笑顔をした佐々木がいた。
「お嬢様、ティータイムにしましょう」
佐々木は私をお庭のテーブルまでエスコートして連れていった。
お庭のテーブルに着き、佐々木が私のためにイスを引いた。私はイスに腰掛けると、別の使用人がケーキとティーを持ってきてくれた。
「佐々木、私、これから外出を控えるわ。」
「そうしてください。お嬢様」
佐々木はティーから目を離さずにカップに注ぐ。
「お嬢様はお父様の箱入り娘なんですから。」
箱入り娘。そういえば、最近富豪たちのパーティなんか有ったわね。
そのパーティにお父様とシオンとマイが参加したみたい。確かに私は世間知らずだものね。
「お嬢様、何の事をお考えですか？」
佐々木はチラッと私を見て、ため息をつく。
「違うわよ。また外出しようだなんて考えていないわ。先日有ったパーティの事よ。何故私は参加させてもらえなかったのかって事」
佐々木はティーを注いだカップを私の前に差し出す。
「本日のティーはお嬢様の大好きなシトラスでございます」
佐々木...
私も、シオンやマイと同じように同年代の子とお話ししてみたいわ。
「あなたをここに縛り付けているのはお父様ではなく、お母様でございます」
佐々木はしなやかな手際でケーキ切る。
お母様？？お父様ではなくて？
「あなたはあの大資産家烏丸蓮耶様の愛孫であります。そんな方が外に出られてはどうなるでしょう？」
佐々木は眉を下げ、綺麗に切られたケーキを私の前に置いた。
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ぽんちゃん(プロフ) - 外出先で、殺人事件発生し、コナンと出会い、さっそく、疑われ、尋問、盗聴器、発信器とか、誘拐して尋問する為の麻酔銃使用？とかありそう (2020年7月10日 3時) (
レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
純情ぺてん師(プロフ) - 玲音rateさん» ありがとうございます！！ (2020年7月9日 22時) (レス) id: c3f6e056d5 (このIDを非表示/違反報告)
玲音rate(プロフ) - コメント失礼します！毎回楽しく読ませて貰っています！27ページの工藤新一の新が進になっていますよ！更新楽しみにしてます♪ (2020年7月9日 22時) (レス) id: bbf9ab5670 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：純情ぺてん師 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nomuharu261/
作成日時：2020年6月22日 22時
