21歳 ページ24
あのパーティから一年。生憎、外出なんてものは月に一回程度だけれども、園子ちゃんとは連絡を取っている。外の世界のことや学校のこと、お友達のことなんかもよく聞いている。園子ちゃんはとても色々な事を教えてくれる。
「お嬢様、ポアロ米花店の方からお電話です」
今更ですけれども、二年前に喫茶店の店舗拡大のために米花で開いた喫茶店はポアロという名で経営しているの。どうやら喫茶店の二階が探偵事務所らしくって名探偵ポワロにちなんだのではないかしら？
まぁ、そんなことはいいとして。
「もしもし」
『社長？？先月の改装費用が落ちてないようなのですが。』
「あら？」
私は佐々木に目配せをする。佐々木は慌てて領収証やらなんやら取り出してきた。
「今から佐々木が支払いに行きますわ。安心してください」
店長は安心したように声を漏らし、電話を切った。どうやら相手の企業が直々に押し掛けて来たのかしらね。こちらに来ればいいものを。
「改装費用ですね？？」
「ええ」
佐々木は私の表情を見てどうやらすぐに分かったようだった。佐々木は失礼しますと私に声をかけ、車で向かっていった。
しばらく、別の書類に目を通していた。女中が私の部屋の扉をノックする。
「入りなさい」
私の部屋に顔をだした女中は
「お嬢様、お客様です」
と声をかけた。私はゆっくりと立ち上がって客間に向かった。そこにいたのは度々お世話になっている風見さんだった。
「お忙しい中すみません」
「あなたには負けるわ」
彼は天宮の代わりの護衛として私を守ってくれているガードだ。
「Aお嬢様、最近何かございませんでしたか？」
風見さんは定期的にこちらに顔を出しに来てくれる。ここの建物は警察の監視下にあり、不審な人物は入れないようになっている。あのときのパーティもほとんどが警察官で構成されていたパーティだった。
「何もないわ。強いて言うならあなたに会えたことかしら？」
風見さんは頬をピンクに染め、顎を手で触り目線をそらす。
「揶揄わないでください」
「あら、そんなつもりわないわ」
「無意識なら尚、たちが悪いです」
風見さんは何か言っているが私には到底理解できない。こんな若い方が私の護衛をしてくれるだなんてうれしい限り。
「何事もなくて安心しました」
「いつもいつもありがとうございます」
風見さんは自分の腕時計を見て、荷物を持ち、立ち上がった。
「私はこれで。」
私も彼をお見送りしようと立ち上がった。
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ぽんちゃん(プロフ) - 外出先で、殺人事件発生し、コナンと出会い、さっそく、疑われ、尋問、盗聴器、発信器とか、誘拐して尋問する為の麻酔銃使用？とかありそう (2020年7月10日 3時) (
レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
純情ぺてん師(プロフ) - 玲音rateさん» ありがとうございます！！ (2020年7月9日 22時) (レス) id: c3f6e056d5 (このIDを非表示/違反報告)
玲音rate(プロフ) - コメント失礼します！毎回楽しく読ませて貰っています！27ページの工藤新一の新が進になっていますよ！更新楽しみにしてます♪ (2020年7月9日 22時) (レス) id: bbf9ab5670 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：純情ぺてん師 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nomuharu261/
作成日時：2020年6月22日 22時
