三十六 ページ43
あのあと、家に帰ってたまたま玄関ではちあわせたチョロ松兄さんとお喋りをすることに。
チョロ松「Aはさ、仕事してんの？」
どうだろう。最近、この小説で仕事の描写ないからたぶん僕もニートだと思う。
貴「僕もニートだよ？」
チョロ松「...もしさ、皆この家出ることになったらさ...」
チョロ松兄さんの声が小さくなっていく。
チョロ松「僕がAを養っていい？」
養う...と言うことは家事が僕に回ってくると言うこと...
貴「やだ...」
僕は家事なんかしたくない。
家族のために働くのは良いけれど、家族のために家事なんかしたくない。
むしろ家事なんか出来ない。
会社から帰ったら、兄貴たちが「おかえり」って出迎えるのを願うタイプなんで...
チョロ松「...ん..分かった。」
いやいや分かってないだろ。僕は家事じゃなく働きたいだけ。
兄さんが家で家事をしてくれるなら同居なんて全然オッケーさ。
貴「僕...家事はしたくないな...」
苦笑いを浮かべながら、兄さんを見つめる。
貴「誰かが家で僕の帰りを待ってくれるのなら...僕は...」
言葉を詰まらせる。
チョロ松兄さんは僕の目を見つめる。
貴「社畜になってでも一生懸命働くよ！」
チョロ松「え？」
貴「だから、兄さんが僕の帰りを待っててよ。僕、兄さんの分働いてくるから」
僕はそんな日が来るのが楽しみのあまり、チョロ松兄さんの手をギュッと握っていた。
チョロ松「そうだね...A、家事苦手そうだもんね」
貴「チョロ松兄さんと同居するの楽しみだね。」
握ったままの手を見て目をぱちくりするチョロ松兄さん。
チョロ松「そうだね。」
一瞬見えたチョロ松兄さんの悲しそうな笑顔は僕は今まで一度も見たことがなかった。
それにどんな意味がこもっていたのか、今の自分にはけんとうもつかなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 224人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
詩音(プロフ) - 更新頑張ってくださいね！ (2016年9月18日 18時) (
レス) id: 4adc7c8202 (このIDを非表示/違反報告)
純情ぺてん師(プロフ) - 本当ですね！２６話一つ多いですね。コメント有難うございました (2016年5月13日 21時) (レス) id: 36eada9ee8 (このIDを非表示/違反報告)
奈夢(プロフ) - 一番渡してはいけない奴に渡してしまったチョロちゃんwwとても面白いです！更新頑張ってください！あと、26話が二個ありますよ。 (2016年5月13日 1時) (レス) id: 25243a9032 (このIDを非表示/違反報告)
純情ぺてん師(プロフ) - てるのんさん» ありがとうございます！頑張りますね！ (2016年4月25日 17時) (レス) id: 872f3c8677 (このIDを非表示/違反報告)
てるのん - 今の小説を恋愛(腐)で自分はきぼうします！更新頑張ってください！ (2016年4月25日 0時) (レス) id: 761a29a932 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：純情ぺてん師 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nomuharu261/
作成日時：2015年12月25日 16時
