二十 ページ23
家に帰ると青い人が座っていた、玄関に。
貴「...(は?何この人)」
カラ松「おかえり」
一言。僕の顔を見ず、顔を逸らしている。
僕は無視してカラ松兄さんの横を通る。
そして光のような速さで、自室へ走った。
自室はやはり僕の匂い。
とても安心するよ...←世に言うナルシスト・自分大好き人間
コンコン
ドアをノックする音が聞こえた。
耳をすます。
カラ松「A?いるか...」
いつも兄さん達のいる寝室から聞こえてくるようなテンションの声ではなかった。
大切なものを壊してしまった時のテンションの声だった。
カラ松「話があるんだ」
貴「?」
不思議に思いながらも耳を傾ける。
カラ松「...ごめんな...」
予想だにしていない言葉。
___ごめんな___
すまない。が、来るかと思っていた。
貴「なんで...兄さんは悪くないよね...」
自分の口から出るとは思ってもいなかった言葉。
貴「...僕だって、僕だって...」
泣きそうになる。
おそ松「カラ松。んな所で何してんの?」
おそ松兄さんが来たようだ。
カラ松「俺も...仲良くしてもらいたくてな...」
兄さんもこんな微妙な気まずい関係嫌だよね。仲直りしたいよね。
おそ松「A?出てきてやれよ」
僕はそっと扉を開けた。
きっと僕の目には涙が溜まっているだろう。
扉を開けた瞬間兄さんたちはびっくりしていた。
カラ松「ッ!A?!」
おそ松「ッ!!」
僕はゆっくり深呼吸する。
貴「僕だって...仲良くなりたい!あんな関係やだ。」
言いたい事が言えてない。
貴「僕...寂しいんだよ...」
おそ松「え?」
やっと言えた。僕の本心。
貴「僕は兄さん達が大好きだよ?でも、あんな事になって...」
涙が頬をつたう。
カラ松「...あんなことしない...一生」
おそ松「もうあんな思いさせない...」
おそ松兄さんとカラ松兄さんは僕をぎゅっと抱きしめた。
この瞬間が今までの人生で一番幸せだと感じた瞬間だった。
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詩音(プロフ) - 更新頑張ってくださいね! (2016年9月18日 18時) (レス) id: 4adc7c8202 (このIDを非表示/違反報告)
純情ぺてん師(プロフ) - 本当ですね!26話一つ多いですね。コメント有難うございました (2016年5月13日 21時) (レス) id: 36eada9ee8 (このIDを非表示/違反報告)
奈夢(プロフ) - 一番渡してはいけない奴に渡してしまったチョロちゃんwwとても面白いです!更新頑張ってください!あと、26話が二個ありますよ。 (2016年5月13日 1時) (レス) id: 25243a9032 (このIDを非表示/違反報告)
純情ぺてん師(プロフ) - てるのんさん» ありがとうございます!頑張りますね! (2016年4月25日 17時) (レス) id: 872f3c8677 (このIDを非表示/違反報告)
てるのん - 今の小説を恋愛(腐)で自分はきぼうします!更新頑張ってください! (2016年4月25日 0時) (レス) id: 761a29a932 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:純情ぺてん師 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nomuharu261/
作成日時:2015年12月25日 16時