【名探偵コナン】私、名誉毀損で訴えられてます

sideコナン ページ41

「お姉さん、何見てるの？」

「んー。。旅行行こかなて思て...」


コーヒー片手にずっと画面から離れない武田さん。俺もこっそり覗いたけど確かに携帯の画面は旅行サイトを開いていた。
しかも、イタリアって...
この前もどこか行っていたよな。どこからそんな金が沸いてくるんだよ。

「お、いいな、埼玉」

結局すぐそこかよ！？
海外から国内に目的をうつしたな。

「お姉さん、あの家で誰かと一緒に住んでるの？」

その質問にお姉さんは携帯の画面を暗くした。
携帯とコーヒーをカウンターに置くと、にやにやしたように俺の方を向いた。

「な、何？？」

武田さんの不敵な笑みに背筋が凍る。
安室さんも苦笑いを浮かべている。

「ませガキはそんなことが知りたいのか」

まるで俺をからかうかのように目を細める。
コクりと渋々頷くと武田さんは再び携帯を手にした。

「そうだな......当ててみろよ、キッドキラーさん？」

携帯の画面いっぱい写る俺を見せて、更に挑発する武田さん。イライラするけど我慢だ。

今にもプギャーーーと叫んでやりたい。


「か、彼氏とか？？」

恐る恐る聞いてみると武田さんはさらに不敵な笑みを浮かべる。

そして、俺の耳元で

「せーかい。私の可愛いシャイな彼氏がね」

俺の耳元から顔を離した武田さんはさらに安室さんにイチゴのケーキを注文した。

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