検索窓
今日:9 hit、昨日:7 hit、合計:34,946 hit

side貴方 ページ29

私は降谷の車の後部座席にゼロ号を横たわらせる。ちょっとした故障ならこの場でも修理できたのに。中の部品がダメなら無理だな。
私は、降谷にエスコートされ、助手席に座る。

「すまないな」

親切に扉を開けて、私が座るのを見て閉めてくれる。これがヒロの幼馴染か。
降谷は運転席に座ると私に声をかけてくる。

「いつもはロボットが仕事に?」
「ん、あぁ」

腕組をして、前方を見ている。公安の人間はなぜにこうもキャラが濃いのか。ヒロしかり降谷しかり。
無言のまま降谷は車を発進させる。

「このまま⚪⚪通りを出てくれ」

「次を右に曲がれ」

「左手の住宅街に入れ」

「そこの家だ」

まるでこいつを足に使っているようだ。まぁ、そんなことどうでもいいんだが。

降谷は乗車時同様、私のために車を下りようとするのを私は腕を掴んでとめた。

「え?」
「いや、いい。大丈夫だ」

私は一人でゼロ号をおぶって、自分の荷物を持つ。
運転席に座る降谷に

「お茶一つ出してやれなくてすまないな。うちの家にも事情があってな。...」

愛想よく言ってやる。
そして、

「そうだ

...組織に疑われて始末されそうになったらいつでも相談に来いよ」

そう耳元で囁いてやった。降谷は一瞬驚いた顔を見せたが、私が自宅に入っていく姿を睨み付けながら見ていた。

side貴方→←side貴方



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (54 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
95人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 発明家 , ギャグ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

愛鞠_あいまり_(プロフ) - 素直に面白かったです。阿笠博士とどんな関係なのか、恋人がいると思ってる人との関係はどうなるのかなども今後気になります。 (2021年1月13日 3時) (レス) id: 235ec261d4 (このIDを非表示/違反報告)
純情ぺてん師(プロフ) - 麗奈さん» いえいえ!わざわざありがとうございます!! (2020年6月6日 18時) (レス) id: 5456510253 (このIDを非表示/違反報告)
麗奈(プロフ) - 空間を開けて書き直して頂き、ありがとうございました。もともと好きだったこの作品がもっと好きになりました。これからも更新、頑張ってください。応援しています。 (2020年6月4日 19時) (レス) id: 81f99139dd (このIDを非表示/違反報告)
純情ぺてん師(プロフ) - ぽんちゃんさん» よくわかりましたね!流石、コナンくんの事を知り尽くしていらっしゃる!! (2020年6月4日 9時) (レス) id: 5456510253 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちゃん(プロフ) - 裾掴まれた時点で盗聴器ついてる (2020年6月4日 8時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:純情ぺてん師 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nomuharu261/  
作成日時:2020年5月12日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。