side貴方 ページ28
「なーヒロ。このまま一人でうちに帰れるか?」
私は携帯でゼロ号の現在のデータを見ながら運転する。
「大丈夫だけど。ながらスマホはやめて。」
私は車を近くに停め、携帯とゼロ号のパソコンを持ち、車を降りた。
「ゼロ号が故障した。回収してくる」
そう吐き捨て、家の鍵と車の鍵をヒロに渡して、ゼロ号のいる喫茶店に走り出した。
久しぶりに人混みに揉まれながら走る。暑さにヒーヒーと言いながらなんとか目的地に着いた。
チリンチリン
ポアロとかかれた喫茶店に入室した。closeの板がかけられていたが。
中に入るとまだ開店前なのになぜかいる複数いる人たちに注目される。
そして、旅行初日の朝に出会った少年にも。
「お姉さんは..!!」
「うちの子を迎えに来た」
そう吐き捨て、ズカズカとゼロ号の元へ足を運ぶ。青い顔で横たわるゼロ号。この暑さで中の部品が腐ったか。
ゼロ号の腕を触ると分かった。
「あの...あなたは??」
「あー、本日こちらに依頼を受けました武田本人です」
なんて言えば、驚きの声をあげられる。
「え...じゃあこの人は?」
若い女の子がゼロ号を指差す。
「あー...ロボットですよ..」
携帯を開くとゼロ号からの仕事報告が届いていた。流石私の試作品..
「あれ?言われていたケーキストッカー故障されて無かったんです?」
「あ!そーなんですよ」
話をそらすために別の話題をふる。先日あった少年は眉間に皺をよせて何か考えている。
私はそんな少年を無視してゼロ号の報告を読み進める。
「あ、そういうことね。あのー。信号の誤作動の可能性が高いですね。隣の電気ケルト、このようなloT家電は同じような電波の周波数を認知すると誤作動を起こすんですよ」
するとこの喫茶店の店員さんらしき女性はキョトンとする。動いたのは少年だった。
「梓さん!ここにカメラしかけてもいい?」
「え?...いいけど」
先日も思ったけど最近のガキはどうなっているんだろうな。
私はゼロ号をおぶって外に出ようとした。
「送りますよ」
背後から声をかけられた。彼は..確か...降谷零だったか??
ヒロの友人であり仕事仲間の。
「頼めるか?」
「ええ、もちろん!」
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愛鞠_あいまり_(プロフ) - 素直に面白かったです。阿笠博士とどんな関係なのか、恋人がいると思ってる人との関係はどうなるのかなども今後気になります。 (2021年1月13日 3時) (レス) id: 235ec261d4 (このIDを非表示/違反報告)
純情ぺてん師(プロフ) - 麗奈さん» いえいえ!わざわざありがとうございます!! (2020年6月6日 18時) (レス) id: 5456510253 (このIDを非表示/違反報告)
麗奈(プロフ) - 空間を開けて書き直して頂き、ありがとうございました。もともと好きだったこの作品がもっと好きになりました。これからも更新、頑張ってください。応援しています。 (2020年6月4日 19時) (レス) id: 81f99139dd (このIDを非表示/違反報告)
純情ぺてん師(プロフ) - ぽんちゃんさん» よくわかりましたね!流石、コナンくんの事を知り尽くしていらっしゃる!! (2020年6月4日 9時) (レス) id: 5456510253 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちゃん(プロフ) - 裾掴まれた時点で盗聴器ついてる (2020年6月4日 8時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:純情ぺてん師 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nomuharu261/
作成日時:2020年5月12日 0時