検索窓
今日:3 hit、昨日:8 hit、合計:13,087 hit

#6 ページ46

「あ、そういえば羽生さんって今シーズンの初戦はもう迎えられたんですか?」

ちょうど羽生さんの話題が出てきて気になったので訊ねてみる。

羽生さんにとっては間違いなく、今シーズンが最も重要になってくると思う。
毎シーズンが大切だと言われたらそれまでだけれど、何より連覇の懸かったオリンピックを控えているのだ。

五輪連覇が彼の夢であるなら、それまでに迎える試合も全て全力で挑みにいくだろう。


「おう。2位だったよ」

コーチはあっけらかんと言った。





……ん? 羽生さんが2位?

「それ本当ですか」

「嘘つかねえよ」

「羽生さんですよ? ほら、トロントで私とかコーチに絡んできた、ザ・アスリートみたいな表情(かお)して5歳児っぽいあの人」

「逆に分からなくさせてねえか、それ」

いつのまにか、歩くペースはコーチより私の方が速くなっていたので、揃えるように歩き直す。

#7→←#5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
87人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:たこやき | 作成日時:2022年9月18日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。