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目を閉じ、再度開け
真っ直ぐグルッぺンの方を見る
『私はリリィを刺してもない
あの時の会議の後、
私はリリィに地下室に呼ばれた
……いや、呼ばれたと言うより、連れていかれた。
の方が正しいかも』
喉の違和感が消え、喋ることができた
いつの間にか脚の震えも
胸の苦しさも無くなっている
こんな時でも支えてくれてありがとうペ神。
ペ神に伝わるはずもないが心の中で感謝を伝える
どこにいてもペ神は私を支えてくれる
グルッぺンの方に目をやると
若干口角が上がっているように見えた
机に肘を置き、両手の指を絡めてその上に顔を置いている
そしてなにか企みでもあるのか
何を考えているのか分からない
その瞳はルビーのように鮮やかな紅色だ。
だが深みのある、惹き込まれそうな、
まるで宝石だ。
そんな瞳は私を見透かしているようで
あまり見ていたくなかった
余裕のあるその表情が、昔は心強かったその表情が
今ではとても私をバカにしているかのように思えた
gr「ほう…それでその後何があったんだ？」
信じているのか、まだ信じていないのか
それは分からないが
とりあえず話の続きをすることにした
『それから、リリィは
自分はa国のスパイだ
ハッキングしたのも自分だ、って私だけに
言ってきた。』
言い終わると同時に、いや言い終わる前に
コネシマが机にバンッと手を叩きつけた
その音は彼の怒りの大きさを表すように
とても大きく、耳の奥で繰り返されるようだ
kn「おい…嘘つくにしてももっとマシな嘘つけや。
リリィがa国のスパイ…舐めたこと言っとんちゃうぞ
寧ろスパイなんはお前ちゃうんか？
なあAさんよぉ？」
コネシマはリリィを信じる
私を完全に嘘つきだと
悪者にする、悪役に仕立て上げる
胸がまたザワつく
脈打つ早さは加速を増した
大丈夫、落ち着け、私なら大丈夫だ
今までもそうだった。
自分を落ち着かせるおまじない
大丈夫
その一言は私にとって麻i薬のようだった
辛くても、悲しくても、しんどくても
これさえ唱えれば、私は平気なのだから
『…もし私がスパイならもっと早くに
行動してると思うよ、こんな回りくどいやり方なんかしない。
皆と、仲間でいられたあの時にはもう
あなた達なんか、この国なんか、潰せてたと思うよ。』
少しだけ…ほんの少しだけ私の想いを混ぜて
言ってみた。
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ちょび(プロフ) - 2話とも、とても楽しかったです。続編のパスワードのヒントはないんですか？ (2021年12月28日 18時) (
レス) id: cfa5042094 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 続き待ってます!すごく面白いです (2021年12月9日 21時) (レス) @page45 id: aa5565494f (このIDを非表示/違反報告)
八坂リア(プロフ) - 個人的にはBadエンド、しかし欲を言えば両エンドみたいです…。いつも更新お疲れさまです。作者様のペースでいいので頑張って下さい。応援しています！ (2021年12月8日 0時) (レス) id: fb73d8d861 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 私的にはHappyENDがみたいです！ (2021年12月8日 0時) (レス) @page45 id: 406b79fb24 (このIDを非表示/違反報告)
MoonLight(プロフ) - どちらのエンドでも楽しみに待ってます！投稿が遅くなってもいいので自分のペースで頑張ってください気長に待ってます！ (2021年12月7日 8時) (レス) @page44 id: 9ba7043ab6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾈﾛ | 作成日時：2021年9月15日 7時
