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「まあ、ここは白夜と違って自由がウリの組織だからね、なにかバカやっていても見逃しているつもりだよ。でもね、ヘマをやらかして組織に損害を与えることは流石に見逃せないよ。しかもキミがやらかした事って、組織の金の横領じゃないか。まったく大変なことをしてくれたものだ。ああそんなに喚かないで。もう証拠は揃っているよ。キミの優秀な部下くんが差し出してくれたんだ。彼は昇進かな。本当に絶妙なタイミングで告発してきたよ、彼。昇進が狙いだったんだろうね。……まったく、この期に及んでまだ言い訳するのかい。キャンキャン吠えてまぁ、犬じゃないんだから。それともボクに飼われたいの?でもね、ボク、馬鹿な犬は嫌いだよ。」
「ねえ、ボクちょっと暇だよ。なんか面白いことしてよ。……今が仕事の時間でもやらないといけないことはあるんだよ!それが今さ。さあ、首領(の命令だよ。三回回ってワンと鳴いて。ホラわんちゃん、ご褒美もあるよ。………ははは!本当にやった!いい子いい子。ご褒美にジャーキーをやろうね。あと頭も撫でてやろう。ああそうだ、前あげた首輪は?部屋にある?じゃあ取ってきなさい。今から散歩に行こうか。………なに?仕事?飼い主の仕事はペットの散歩だよ。さあさあ行っておいで。リードはここにある。たまには上司自ら見せ物になるのも面白いんじゃないかな。きっと駒たちも喜ぶよ。」
「入ってどうぞ。……なんだい?ああ拷問係の子達か。ご苦労様。で、なんだい?なにか有益な情報でも吐いてくれたの?………ふぅん、やっぱりそうだったか。ああ、うん、そうだよねぇ。やっぱり君も予想はついていたか。…………はぁー。また面倒なことになりそうだ。次の抗争は近そうだな。……ああ、そうだね、捕虜の状態は今どんな感じ?…………へぇ、そっか。ふぅん………んー、どうしようかな。内臓の具合はどう?……そっか。写真見たけど風俗に落としてもあまり稼げなさそうだよねぇ。だったら生かしてる意味無いし。もうひどい怪我なんでしょ?生きている方が辛いくらい。そうだよね?……じゃあ、楽にしてあげようか。そうした方があの子も喜ぶさ。ハイ、じゃあよろしくね。ああ待って、コレあげる。今週もお疲れ様でした。」
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作者名:3秒 | 作成日時:2023年1月29日 23時