【CS】天守閣の大蛇 (ページ12)

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「………わっ！……ははっ、間抜け面！お前の愛しのバディちゃんに見られたら赤っ恥だなぁ？どれ写真を一枚、あっコラ顔を隠すな。」

「なに？お前のことが嫌いかって？好きだぞ？はは、一種の愛の形だよ。………そんな嫌な顔するか？」

「………お前、本当性格悪いよなぁ。………イヤ改めて思って………」

「……………なんだ？どうした、変な顔して。…………ああ、やっと気付いたのか。全く忘れられているのかと思ったぞ。」

「そうそう、昔にお前が倒した大蛇がこの私だ。なぁ、見違えただろう？」

「にしてもかの悪名高い鬼の頭領も落ちたものだなぁ、あんな小娘一人に没落して牙を抜くとは。鬼の端くれだがこれ以上の恥は無いぞ。私はお前のような半端者に負けたのだな。そうだ、ここでお前ごと恥を消してやろうか。なぁ？」

「うん？ヤ、別に恨んじゃいないぞ、もう随分と昔のことだしな。………はは、本当だよ、本当。」

「は？私の髪？………綺麗？そ、そうか？うん、まあな、ふふ、お前のもまあ綺麗じゃないか。私には劣るが。」

「そうだ、髪、梳かしてやろうか。私のお気に入り使ってやる。つげ櫛なんだけどな？もう随分長い間使ってるから椿油もよく浸透していてめちゃくちゃ良いぞ。そらそこに座ってみろ。」

「お前のバディ碌なもんじゃないぞ。やめとけあんなのと連むのは。」

「そもそも人外に囲われた人間が幸せになれる筈が無いだろう？」

「本当面倒なのに気に入られたなぁお前も。哀れな子。」