no mind ｡18｡ ページ18
･
智「うわ…いつのだよコレ」
今にも剥がれ落ちそうなプリクラを何のためらいもなく剥ぎ取って
懐かしむような目をして過去の自分を見てる。
「先生変わってないね」
智「ふふ、今もこんなにいかちぃか？」
「ううん、今の先生が好き」
これ以降強風は吹かなかった。
優しいそよ風があたしの髪と先生の金髪をフワフワ揺らして
爽やかなシトラスを運んできてくれる。
智「俺の昼寝場所はあそこ」
指差した所は、高さ一メートルほどの凸物で
さっき昔の先生の幻覚を見た不思議な場所。
智「登れる？」
「これくらい登れますっ//」
胸辺りまである高さに手をついてコンクリートを蹴る。
思ったよりも宙に浮かなかった身体はなんとか凸物の上に乗ることが出来た。
すぐに先生も身軽に乗ってきて慣れてるなぁ…って華奢な身体を見て思う。
･
智「ほら、奥に行った行った」
先生に背中をグイグイ押されながら奥に押し込まれ
先生が寝転んだからあたしも青い空を見上げた。
･
「気持ちいい…」
智「でしょ」
「先生の定位置ってここだったの？」
智「んや、今Aちゃんが寝てるとこが俺の縄張り」
じゃあ先生が寝転んでるとこは・・・。
“『めんどくせえから女抱くときはいつもここだけど？』”
渡里先生の話だと、先生は女の人が来ても移動しなかった。
今あたしがいる位置に大野先生がいたのならば
先生がいる場所には…
"相手"である女の人が居たってことだ。
･
……っやめよやめよ。
嫌な想像しか浮かばない。
智「…泣きそうになってる」
「ふぇ…」
智「何考えてたの」
「…言わなぁい」
今は確か、数学だったかな。
またサボっちゃった。
智「渡里に何か言われたろ」
「あたしが聞きたかっただけなの。
勝手に探ってごめんね」
寝返りをした先生があたしの方を向く。
･
智「またパンツ見えてっぞ」
「も…もうっ///!」
はだけてるスカートを直して再び寝転がる。
暖かいから眠くなってきた。
･
智「…生徒だからって。んな無防備な姿見せられたらたまったもんじゃねえよ」
･
遠ざかる意識の中で覚えてるのは
目の前にあった先生の胸と
先生の腕の中の暖かさだけ。
･
no mind ｡19｡ kazu→←no mind ｡17｡
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えりも(プロフ) - しゃぼん玉。さん» 毎日チェックしてくれてすごく嬉しいです♪もっと夢中になれるお話にしたいと思います。ドキドキさせますよ(^^)４もよろしくお願いします♪ (2013年9月23日 0時) (
レス) id: 8aefd8df71 (このIDを非表示/違反報告)
えりも(プロフ) - 美和さん» そうですね。ハッピーエンドに結び付けるよう工夫していきたいと思います(^^) (2013年9月23日 0時) (レス) id: 8aefd8df71 (このIDを非表示/違反報告)
しゃぼん玉。 - パート３お疲れ様です。毎日更新されるのか覗いて。この作品にぞっこんしたみたいです (( ぱーと４でも私をどきどきさせちゃってくださいな、（（ (2013年9月23日 0時) (レス) id: 79e444eafa (このIDを非表示/違反報告)
美和(プロフ) - えりもさん» 主人公ちゃんが先生と和くんの闇を癒していってほしいですね。 (2013年9月22日 8時) (レス) id: 143f26fc8d (このIDを非表示/違反報告)
えりも(プロフ) - 美和さん» よかったです♪ピュアな主人公ちゃんと過去に闇を持つ先生&カズとの関わり方を考えるのがまた難しいです（計画性ゼロなので笑） (2013年9月22日 6時) (レス) id: 8aefd8df71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりも
| 作成日時：2013年9月10日 21時
