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先生とその先輩は、すごく笑ってた。
...なんで、2人だけで？
2人はそのまま校舎の中に入って行った。
先生のあんなに楽しそうに笑った顔、初めて見た。
......まあ、わたしには止める権利なんてないよなぁ。
「A！おまたせ！......って、どうした？」
「......えっ、」
「なんで泣いてんの」
気付かなかったが、わたしの目からは涙が零れていた。
なんでだか分からない。
「Aさ、昨日から様子変だよ」
「......そんなことないよ、」
「そんなことある！」
凜々は椅子に座ってわたしの目を見た。
...このとき、凜々にはもうなにも隠せないと思った。
わたしは、凜々に全てを打ち明けた。
小瀧先生を好きになってしまったということ。
さっき、先生と先輩が2人で仲良さそうにしてたのを見てしまったこと。
凜々はなにも言わず聞いてくれた。
そっか、そうなんだ、って
先生を好きになったことに対して
凜々はなにも言わなかった。
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作者名：あの | 作成日時：2019年2月16日 2時
