▼年相応な御曹司 ページ3
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昼休み。授業中ほとんど寝こけていた凪くんを見れる時間がひと段落ついてしまい、45分ほどの昼休憩が訪れた。ご飯はお母さんお手製のお弁当を持って来ているが喉の潤いが足りなくなったため、友達に断って私は自販機に飲み物を買いに来ていた。
んー…お弁当に合わせる事を考えたらお茶が妥当なのだけど、でもお茶に130円かけるのはちょっと勿体ない気がする。天然水は以ての外。だからといって変に甘いジュースを買ってもお弁当との相性最悪だし。
どうしたものかと考えていたら、横からぬっと長い腕が伸びてきて素早く小銭を入れてボタンを押す。何だコイツ割り込みかよと顔を上げると、そこには見慣れた顔があった。
『…玲王』
「決めるの遅えよ。自販機の真ん前来てから悩むな」
『割り込みされたヤツに言われても。それより玲王だったらお弁当に合わせる飲み物どれにする？喉乾いたんだけどお弁当と相性良さげなのがいいんだよね』
「お茶か水でいいだろ」
『それに百何円かけんのバカらしくない？』
「どこがだよ。…っておい」
『隙アリ！お釣りも取らずにぼーっとしてたヤツが悪いんだからね』
「お前と話してたからだろ」
はあ、とコイツも呆れた顔をするが、別に私が猫ババして買ったお茶を取り上げるでもなく、とっとと行けと追い返す素振りをされる。んな雑な扱いせんでも。
玲王は食堂行くの？と聞くと持って来てる、とそっけなく言われる。どうせシェフとか女中とかそこらへんに作ってもらったヤツなんだろうな。ふーん、別に羨ましいですよ。
「それよりお前、よくあの凪とかいうヤツにあんなにグイグイいけるよな。あんなに脈ナシなら諦めるだろ」
『みんな揃いも揃って同じ事言うね』
「だっていくら好きとはいえ、あんなそっけなかったら萎えるだろ普通」
『そっけないのが逆にいい』
「ドMかよ」
ハハッと年相応の笑顔を浮かべる玲王。普段は御曹司というかったるい肩書きがあるせいでいつも薄っぺらい笑顔を浮かべているが、私の隣だとそんなでもない…気がする。
それだけ信頼はされているのだろうが、信頼されるような事をした覚えはない。ただ単にコイツならいいかと舐められている可能性も無くはない。いやむしろ後者かもしれない。
「…おい何で睨んでんだよ」
『なんか腹立った』
「お茶返せ」
『嫌なこった』
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雪菜(プロフ) - Kyoro丸。さん» ！！！！めちゃくちゃ嬉しいです〜！！続編行きそうなのでこれからも頑張ります！！ありがとうございます☺︎☺︎☺︎ (2023年4月7日 16時) (
レス) id: f0574d2f45 (このIDを非表示/違反報告)
Kyoro丸。(プロフ) - いや、これは殿堂入りしなければならない作品でしょ！めっちゃタイプです！これからも頑張ってください〜！ (2023年4月7日 14時) (レス) @page10 id: ea6fdef67d (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - みっちゃんさん» うわあああ嬉しいです！！春休みなのでちょくちょく更新していきます！ありがとうございます〜〜〜！！！ (2023年4月7日 12時) (レス) id: f0574d2f45 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん(プロフ) - もうどタイプすぎて時間を忘れて一気見してましたwww. 新しい更新まってまーーーす！！！！！！！ (2023年4月7日 12時) (レス) @page33 id: 49aaf38551 (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - さえさん» 本当ですか…！！！！めちゃくちゃ嬉しいです！！！動悸がすごいです！！ありがとうございます〜！！！☺︎☺︎☺︎ (2023年4月3日 0時) (レス) id: f0574d2f45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪菜 | 作成日時：2023年3月7日 21時
