▼お家へいらっしゃい ページ12
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『いっただきまーす！』
「…ご馳走になります」
「はーい。おかわりあるから遠慮なく言ってね」
急遽連絡したのにハンバーグに温泉卵のシーザーサラダというシャレオツなメニューが偶然用意されており、私としても鼻が高い。
…といっても口に合うだろうか。以前他人の手作りが食べられないという神経質な友達もいたので少し心配になって隣の凪くんを見るが、どうやら美味しいようでパクパク食べてた。ひええ一緒に夕飯を囲む世界線ここにあるなんて最高。
事の発端は小一時間前。私が凪くんに家に来ないかと誘った事だった。しかし数秒して自分がどれだけ爆弾発言をしているのか自覚し、慌てて必死ながら訂正した。
『いや！あの下心とかそうじゃなくて(少しはあるけど)私の家の方がここから近いしお母さんに頼めば車で迎えに来てくれると思うの。ご飯だって最悪カップ麺くらいはあるし！ど？！』
「んー…じゃあお願いしまーす…」
という流れで無理強いしてお母さんに迎えに来てもらった私はその車で凪くんを家まで招き、夕飯をもてなす事となった。この時ほどお母さんが専業主婦でよかったと思う事はない。
さすがに急すぎると文句を垂れていたお母さんだったが、意外と従順な凪くんを気に入ったようで、いつのまにか私よりお母さんの方がもてなしていた。
彼がどう従順なのかというと、良くも悪くも凪くんはこだわりがないので厚意はありがたく頂戴する。おかわりあるよと言われ、遠慮する事なくそれを要求するのが男子高校生ながら幼く見えて可愛らしい。そんなところに母も久々母性をくすぐられたようだ。
「凪くんは従順でいいわねえ。うちの子ったら年々可愛げがなくなるし、さらに弟の方なんて友達に私を見られるのが恥ずかしいとかなんとかで授業参観に行く時は顰めっ面をするのよ」
「弟いたんですね」
「ええ、3歳差で今は中2」
この小一時間ですっかり二人は打ち解けたようで桃原家事情も度々話題になった。それが少し恥ずかしくもあるのだが、意外と凪くんがそれに頷いているので遮る事もできない。
…そういえば私って凪くんに自分の事ろくに話してなかったんだなあ。
彼の事をもっと知りたい知りたいって聞くばかりで、自分の事はすっかり忘れていた。彼は私の家族事情とかに興味なんてないだろうと思っていたから。でも一概に無関心なわけでもなさそうだ。
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雪菜(プロフ) - Kyoro丸。さん» ！！！！めちゃくちゃ嬉しいです〜！！続編行きそうなのでこれからも頑張ります！！ありがとうございます☺︎☺︎☺︎ (2023年4月7日 16時) (
レス) id: f0574d2f45 (このIDを非表示/違反報告)
Kyoro丸。(プロフ) - いや、これは殿堂入りしなければならない作品でしょ！めっちゃタイプです！これからも頑張ってください〜！ (2023年4月7日 14時) (レス) @page10 id: ea6fdef67d (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - みっちゃんさん» うわあああ嬉しいです！！春休みなのでちょくちょく更新していきます！ありがとうございます〜〜〜！！！ (2023年4月7日 12時) (レス) id: f0574d2f45 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん(プロフ) - もうどタイプすぎて時間を忘れて一気見してましたwww. 新しい更新まってまーーーす！！！！！！！ (2023年4月7日 12時) (レス) @page33 id: 49aaf38551 (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - さえさん» 本当ですか…！！！！めちゃくちゃ嬉しいです！！！動悸がすごいです！！ありがとうございます〜！！！☺︎☺︎☺︎ (2023年4月3日 0時) (レス) id: f0574d2f45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪菜 | 作成日時：2023年3月7日 21時
