番外編�� ページ46
エマside
「ここに緊急会議を開きます！」
ドンッと机を叩く。
目の前にいるノーマンとレイが目をぱちくりさせた。
「会議？議題は？」
「ずばり、Aが全くご飯を食べないことについて！！」
そう言えば、妙に二人が納得した顔になった。
心当たりがいくつもあるらしい。
「あいつ全く食べないよな。すぐお腹すいたっていうくせに」
「Aは飽き性なんじゃないかな。ほら、同じ味にすぐ飽きる、みたいな」
「ノーマンさすが！でも飽き性って治らなくない？」
「そうだね」
早くも詰んだ…………。
そもそもAが何が好きなのかがわからない。
「あ、あいつケーキなら全部食ってたぞ」
思い出したようにレイが言う。
ケーキ。
誕生日の時にママが作ってくれるのだ。
「それはご飯ではないよね」
「でも甘いものが好きならお菓子とか食べるよね？Aはおやつは食べないよ」
また振り出しに戻る。
考えるものの、理由が思い付かない。
今度はノーマンが口を開いた。
「Aが残すものって日によって違うんだよね。昨日はパン、その前は野菜、その前はシチュー丸々残してたし、デザートも食べたり食べなかったり」
「規則性なし………と」
「たまたま嫌いなものが入ってたから、とかじゃないの？」
「それはないと思うよ。シチューにもゼリーにも入ってるものはないでしょ」
「確かに………」
特に嫌いなものも見つからない。
不規則に残す食事。
でも甘いケーキは食べたい。
もしかして……………。
「Aはダイエットしてるんじゃ！？」
「「それない」」
ノーマンとレイが真っ向から否定する。
ですよね、あれだけ細いですもの。
『私が何？』
「うわっ、A！？」
いつの間にいたのか、Aがひょこっと顔を覗かせた。
この際直接本人に聞いてみよう。
「A。Aって何でご飯しっかり食べないの？」
レイもノーマンもAの返事を待つ。
Aはしれっと言い放った。
『何でって、食べることに興味ないから』
「「「なんだそりゃ！？」」」
「今日からAは全部食べるまで外行くの禁止ね」
『え、酷い………』
「食べないほうが悪い」
「私たちの考えた時間をかえせ！」
ちなみに好き嫌いは全くないらしい。
それならしっかり食べてほしいものだ。
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レンスイ(プロフ) - 随分前に感想依頼頂いた者です！ とても面白い作品が拝見でき嬉しかったです！ 感想は私の作品で書いてあるので、目を通していただけたら嬉しいです。ありがとうございました！ (2019年5月25日 17時) (
レス) id: 85db579f44 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 33話の『エマはニッコリした』を『エマは怪しい笑みを浮かべた』にしたらどうでしょうか？ (2019年3月30日 17時) (レス) id: 297e0956e6 (このIDを非表示/違反報告)
零 - 主人公と誕生日被ってました！この小説ミスが無いし文は読みやすいしで最高ですね！ (2019年3月21日 1時) (レス) id: 1a221874dd (このIDを非表示/違反報告)
まこと - コニーが出荷される日に初めてカロが眠れなかったり、出荷された翌日に食欲がないのと3日も寝込むのはママ視点からしたら怪しすぎる (2019年3月13日 19時) (レス) id: f89bfe1a17 (このIDを非表示/違反報告)
?aksn?(プロフ) - 夢主の誕生日と私の誕生日が一緒で驚きました笑これからも頑張ってください！ (2019年3月10日 13時) (レス) id: e6b7d8f455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 x他1人 | 作成日時：2019年1月4日 18時
