番外編�ァ治� ページ45
『何でレイ？』
「何で俺？」
見事に私とレイの声がハモる。
エマもキョトンとした顔をしていた。
するとノーマンが私をさらに引き寄せ、顔を近づける。
「じゃあいいの？僕がAと医務室で二人きりになっても」
ノーマンの吐息がすぐ近くにかかった。
くすぐったい。
レイは何を思ったのか、凄い勢いで私をノーマンから奪い取る。
待って、私は物じゃないよ。
「ノーマン、あとで覚えてろよ」
「何のこと？逆に感謝されてもいいと思うんだけどなぁ」
レイとノーマンに見えない火花が散る。
おどおどするエマを見て納得する。
「なるほど、ノーマンはエマと二人きりになりたいわけか」
「え、そーなのノーマン？」
私の謎のひらめきにエマが反応する。
エマの触覚がぴょんと元気にたった。
それを見たノーマンが肩を落とす。
レイも深いため息をついた。
「レイ、Aを落としていいよ」
「それじゃあ遠慮なく」
『え、やめてよ。私怪我人』
本当に落とそうとするものだから、必死にしがみついた。
そもそもノーマンがお姫様だっこしたからこうなったんじゃないか。
レイが諦めたように医務室に向かう。
『エマー、ノーマンと仲良くねー』
「？わかったー！」
「わかってないでしょ」
レイから体を乗り出して手を振れば、呆れたノーマンの声が聞こえてきた。
ノーマンも苦労が耐えないな。
医務室で椅子に座らされ、手際よく包帯を巻かれる。
『レイってば慣れてるね』
「お転婆な誰かさんの手当てをしてたからな」
『エマのこと？エマって鈍感だよね』
「…………お前それ人のこといえないからな」
レイがふと手を止めてそう言った。
まっすぐな黒い目が私を見つめている。
鈍感？私が？
『つまり誰かが私のことを好きで…………』
レイの頬に手を這わす。
つーっと口元をなぞって、そのまま顎へ。
くいっと顎を持ち上げる。
『私がそれに気づいてないってこと？』
「っ………………」
開かれたレイの瞳に、私だけが映っていた。
レイの中に私以外、いない。
顔が触れそうなくらい、近づく。
その綺麗な瞳に吸い寄せられた。
『…………なーんてね。ドキッとした？』
「…………え、は？」
『こうすればみんな男は落ちるんだって』
とある本に書いてあった。
どんな本かと聞かれ、題名を言えば、
翌日その本はビリビリに破かれてました。
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レンスイ(プロフ) - 随分前に感想依頼頂いた者です！ とても面白い作品が拝見でき嬉しかったです！ 感想は私の作品で書いてあるので、目を通していただけたら嬉しいです。ありがとうございました！ (2019年5月25日 17時) (
レス) id: 85db579f44 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 33話の『エマはニッコリした』を『エマは怪しい笑みを浮かべた』にしたらどうでしょうか？ (2019年3月30日 17時) (レス) id: 297e0956e6 (このIDを非表示/違反報告)
零 - 主人公と誕生日被ってました！この小説ミスが無いし文は読みやすいしで最高ですね！ (2019年3月21日 1時) (レス) id: 1a221874dd (このIDを非表示/違反報告)
まこと - コニーが出荷される日に初めてカロが眠れなかったり、出荷された翌日に食欲がないのと3日も寝込むのはママ視点からしたら怪しすぎる (2019年3月13日 19時) (レス) id: f89bfe1a17 (このIDを非表示/違反報告)
?aksn?(プロフ) - 夢主の誕生日と私の誕生日が一緒で驚きました笑これからも頑張ってください！ (2019年3月10日 13時) (レス) id: e6b7d8f455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 x他1人 | 作成日時：2019年1月4日 18時
