番外編�� ページ43
イザベラside
「ママ！かくれんぼしよ！」
まだ小さいエマが抱きついてくる。
私はそんな彼女を抱き上げ、他の子供達がいる食堂へ向かった。
「かくれんぼする人ー！」
抱き抱えられたまま、エマが元気に言う。
すると目を輝かせながら駆け寄ってくる子供たち。
どうやら全員参加のようだ。
「じゃあママが鬼をやってあげるわ」
「本当！？ありがとう！！」
「一分、数えるわね。隠れていいのはハウスの中だけよ？」
「「「はーい！！」」」
壁に伏せて、ゆっくり数え始める。
大きな声を響かせながら逃げていく子供たち。
どちらの方面へ行ったのかまるわかりだ。
でも年長者達と、エマ、ノーマン、A、レイの声が聞こえない。
きちんと考えてる。
あの四人は特別だ。
まあ、発信器があるのだけどね。
「さあ、いくわよ」
次々に子供達を見つけていく。
開けっ放しの扉や、崩れた本、
見つけるのに手掛かりがありすぎる。
「後はあの四人だけね」
まだ見てないのはお風呂場だけだけど。
脱衣室と浴室が繋がっているのだ。
ひとまず隠れられそうなタンスやらを開けてみる。
いない。
そういえば前にノーマンが配水管のところにいたような。
そこも覗いてみるけどいない。
あとは浴室。
半透明のすりガラスの扉を開けた。
「……………いない」
浴室に隠れられる場所はない。
あるのは…………何故か倒れた脚立。
発信器を見てみた。
あれ、私のいる場所にいる？
その時、話し声が聞こえてきた。
「見つからないかな」
「大丈夫だよ。まさかここは探さないって」
『本当？ノーマン』
「お兄ちゃん達としたときは見つからかったよ」
「しーっ、聞こえるぞ」
声が浴室の壁にあたって響き渡る。
なるほど、上か。
私は脚立を立てて、上った。
そして点検口と呼ばれる四角い部分を開けた。
「みーつけた」
バッチリと四人と目が合う。
「あーあ、見つかっちゃったー」
『次からはここは使えないね』
「やっぱり声が聞こえたんだよ」
「次はどこに隠れようか」
嬉しそうに話す四人。
頭を使うことはいいこと。
けどもう少し先のことも考えないとね。
誰も見つけられなかった時、どうやってあそこから出るのかしら？
脚立は倒れていたしね。
まだまだ、あの四人は成長できる。
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レンスイ(プロフ) - 随分前に感想依頼頂いた者です！ とても面白い作品が拝見でき嬉しかったです！ 感想は私の作品で書いてあるので、目を通していただけたら嬉しいです。ありがとうございました！ (2019年5月25日 17時) (
レス) id: 85db579f44 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 33話の『エマはニッコリした』を『エマは怪しい笑みを浮かべた』にしたらどうでしょうか？ (2019年3月30日 17時) (レス) id: 297e0956e6 (このIDを非表示/違反報告)
零 - 主人公と誕生日被ってました！この小説ミスが無いし文は読みやすいしで最高ですね！ (2019年3月21日 1時) (レス) id: 1a221874dd (このIDを非表示/違反報告)
まこと - コニーが出荷される日に初めてカロが眠れなかったり、出荷された翌日に食欲がないのと3日も寝込むのはママ視点からしたら怪しすぎる (2019年3月13日 19時) (レス) id: f89bfe1a17 (このIDを非表示/違反報告)
?aksn?(プロフ) - 夢主の誕生日と私の誕生日が一緒で驚きました笑これからも頑張ってください！ (2019年3月10日 13時) (レス) id: e6b7d8f455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 x他1人 | 作成日時：2019年1月4日 18時
