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その日から、私は計画に何も口を挟まなくなった。
ただ言われたことをする。
指示されたことを準備する。
模範解答を演じていく。
何も感じなくなった。
ドンとギルダが秘密の部屋へ行ったときも、
シスター・クローネが接触してきたときも、
どこか上の空だった。
「A」
『……………』
「A！」
『…………………何』
ぼんやりとレイを見つめる。
中々焦点が合わなかった。
「しっかりしろよ」
『……？言われたことは完璧にこなしてるけど』
「そういうことじゃない！」
じゃあ、どうゆうことだろう。
レイは何を思ったのか、私を抱き締めた。
「あの日から変だ。どうしたんだよ。生きたいと思えないことがなんだよ。今生きてるんだからいいじゃねーか」
『………うん、そうだね』
「じゃあ何で元気ないんだよ」
『もう、疲れたんだ』
考えるのが、疲れた。
生きる方法を考えるのが疲れた。
静かに目を閉じる。
私は今、絶望しているのだろう。
自分自身に。
「…………A」
『ごめんね、役に立たないね』
「そんなことない！」
『………………』
時間だった。
もうすぐ「下見」の決行時間。
レイがママを引き付けて、エマとノーマンが下見をする。
私とドンとギルダは連絡役。
『ほら、レイ。行っておいで。ママを引き付けてよ。大事な役割だよ』
「そうだけど…………」
『私は大丈夫だから、ね？』
レイの返事を待たずに、自分の位置につく。
私は森の木の上。
二人の下見の行路に異常がないか見張る。
『…………あ、エマ』
「A！」
木の上から見ていて、エマとノーマンが来た。
あの日からノーマンとはろくに会話していない。
『下見頑張って』
「うん！」
これでいいんだ。
下見が終わって、脱獄に成功して。
それでいいはずなんだ。
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レンスイ(プロフ) - 随分前に感想依頼頂いた者です！ とても面白い作品が拝見でき嬉しかったです！ 感想は私の作品で書いてあるので、目を通していただけたら嬉しいです。ありがとうございました！ (2019年5月25日 17時) (
レス) id: 85db579f44 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 33話の『エマはニッコリした』を『エマは怪しい笑みを浮かべた』にしたらどうでしょうか？ (2019年3月30日 17時) (レス) id: 297e0956e6 (このIDを非表示/違反報告)
零 - 主人公と誕生日被ってました！この小説ミスが無いし文は読みやすいしで最高ですね！ (2019年3月21日 1時) (レス) id: 1a221874dd (このIDを非表示/違反報告)
まこと - コニーが出荷される日に初めてカロが眠れなかったり、出荷された翌日に食欲がないのと3日も寝込むのはママ視点からしたら怪しすぎる (2019年3月13日 19時) (レス) id: f89bfe1a17 (このIDを非表示/違反報告)
?aksn?(プロフ) - 夢主の誕生日と私の誕生日が一緒で驚きました笑これからも頑張ってください！ (2019年3月10日 13時) (レス) id: e6b7d8f455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 x他1人 | 作成日時：2019年1月4日 18時
