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ノーマンside
Aは怒った。
あんなに怒ったのは初めてかもしれない。
「ねぇノーマン。Aがいないよ」
「えっ？」
ドンとギルダに事情を話すとき、Aは来なかった。
僕に腹を立ててこなかったのか？
………まあいい。いまはこっちだ。
「人身売買…………？」
エマの言葉に、冗談だと笑う飛ばすドン。
やっぱり上手くいかないか。
そう思っていたら、ギルダがうまくまとめてくれた。
結果オーライ。
ギルダの勘が鋭くて助かった。
あと僕がするべきことは…………。
「仲間にできたら、次は情報源かどうかをあぶり出す。二人にロープのありかを教えるんだ。別々にね。
ドンには僕のベットの裏、ギルダには二階トイレの天井裏にあると教えるんだ」
僕はこのことをみんなに言った。
レイとエマとAに。
これでわかる。
"四人"のうち、誰が内通者か………。
「どうよ」
「……………ない」
無くなっていたのは、僕のベットの下のロープ。
レイが一緒にいた。
これで誰が内通者なのかはっきりした。
「内通者は君だったんだね、レイ」
「何言ってるんだよ、どうしたノーマン」
「もうわかってるんでしょ。罠を仕掛けた相手は四人」
「…………」
「ドンには僕のベット裏、ギルダには二階トイレの天井裏。三人に僕はそう言った。けど実際にドンには食堂、ギルダには図書館と教えたんだ。
四ヶ所のうち、無くなっていたのは僕のベットの裏のみ。Aはこの事に気づいてた。だからあんなに怒ったんだ。
つまり内通者は君なんだよ、レイ」
レイはボスっとベットに倒れこんだ。
そして、狂ったように笑いだす。
レイの、鋭い目が光った。
「あーあ。上手くやってたと思ったのに」
「…………」
「そうだよ。俺がママのスパイだ。いつから疑ってた？」
「シスターが来た夜」
「あの晩すぐか」
「我ながら嫌気がさすよ。真っ先にレイとAを疑った。友達なのに。でもレイが内通者なら一番困るし、逆に敵からそれを見ればレイ=内通者が一番いい。
レイなら作戦にまで口を出せる。事態制御の面から見ても完璧だ。これ以上ない適任者だろ？」
同時にレイは即席の内通者ではない。
少なくともすべてを話した日、レイは敵であり、ママは"特定"を済ませていた。
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レンスイ(プロフ) - 随分前に感想依頼頂いた者です！ とても面白い作品が拝見でき嬉しかったです！ 感想は私の作品で書いてあるので、目を通していただけたら嬉しいです。ありがとうございました！ (2019年5月25日 17時) (
レス) id: 85db579f44 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 33話の『エマはニッコリした』を『エマは怪しい笑みを浮かべた』にしたらどうでしょうか？ (2019年3月30日 17時) (レス) id: 297e0956e6 (このIDを非表示/違反報告)
零 - 主人公と誕生日被ってました！この小説ミスが無いし文は読みやすいしで最高ですね！ (2019年3月21日 1時) (レス) id: 1a221874dd (このIDを非表示/違反報告)
まこと - コニーが出荷される日に初めてカロが眠れなかったり、出荷された翌日に食欲がないのと3日も寝込むのはママ視点からしたら怪しすぎる (2019年3月13日 19時) (レス) id: f89bfe1a17 (このIDを非表示/違反報告)
?aksn?(プロフ) - 夢主の誕生日と私の誕生日が一緒で驚きました笑これからも頑張ってください！ (2019年3月10日 13時) (レス) id: e6b7d8f455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 x他1人 | 作成日時：2019年1月4日 18時
