（リメイク前）５６されそうになってたら、な組に助けられて人生リスタートした件。【stpr】

第９話 ページ10

義母「たくっ…！！お前は私の命令さえ聞いてればいいんだよ…！！」


ドカッ！ボグッ！


お義母さんが私を殴る。

『ちょっ…！！！やめてよ！やめて…ください…！』

義母「うるっさいわね！黙って私に殴られなさいよ！！！」

『えぇっ…ちょ…やめてっ！！』


ドスッ！ボカッ！


またか…。

こんな毎日の繰り返し。

ただの悪夢なら覚めてよ…！！





『…はっ！』


目が覚める。

今のは夢だった…ようだ。

よかったぁ…！



そして、目線を真っ直ぐ向ける。

そこには…



青色の髪に、蒼眼をした男の人が

私の顔を覗き込んでいた。




え…誰やねん。もしかして、ふ、不審者？！

慌ててガバッと起き上がる。



ゴツンッ！！



『？！い…！痛っ…！！！』

起き上がった瞬間、その人とおでこがぶつかってしまった。


青「いっ…！！いっっったぁあああ！！！

ちょっと？！急に起き上がらないでよ！！」

見ると、その人は自分のおでこをおさえてうずくまっていた。


うわ。痛そう…。

じゃ、なくて！

ちゃんと謝らなきゃ。


『あ、え、えっと、大丈夫……ではないですね。ご、ごめんなさい。』

青「もう…。気をつけてよね？」


そういって、青髪の人は赤くなったおでこをさすりながら、

うずくまっていた体を起こした。



『本当にすみませんでした………』

青「別にいいけどさぁ〜…」


青髪の人はぶつぶつと言いながら立ち上がった。

悪いことをしてしまった…。



それより、ここはどこだ？



まだ完全に起きていない頭を、

頑張って回転させて考えた。


あたりを見渡す。

どうやらここは和室のようだ。しかもめっちゃ広い。

そして私は今、丁寧にひかれた布団の中に入っている。

この布団、布からしてきっと高級なやつだ。



あの…なにがおきたのでしょうか？


とりあえずここは、私の家じゃない。



もしかして…誘拐？！

いや、だとしたら拘束とかをされているはずだ…。



えっと、昨日は何があったんだっけ…？

必死に思い出そうとしていると…



青「ほら、行くよ。」

『…え？』


そう言って、青髪の人が手を差し出してきた。

いや、どこに行くんだよ。怖い怖い。


『行くって…どこにですか？』

青「まあ…行けば分かるから。」


青髪の人は私を上に引っ張って立たせた。


青「ん。じゃあ、行くよ。」


『え…！ちょ…！！』



そして、青髪の人に手を引かれ、私はある場所に向かった。

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