（リメイク前）５６されそうになってたら、な組に助けられて人生リスタートした件。【stpr】

第８話 ページ9

紫頭の人が、すごい形相で男たちを睨みつけた。


この人の声、優しい感じがするけど、ドスがきいていて

すごく怖い。


そして圧がヤバい。


紫「君たちが必死になって弁解したところで、ルールはルール。

まさか、このまま無事に帰れるとでも思ってるの？」


紫髪の人は、ニヤッと笑った。



紫「大丈夫。あの男よりは酷くしないでおいてあげるからさ。」


そう、リーダー男のﾀﾋ体を指さしながら言った。



男たちは、この世の終わりみたいな顔をして、俯いていた。


橙「それじゃあ、組長。もうやっていいですよね？」


紫「うん。いいよ。コイツラは全員君たちに任せた！

あ、でも、あの女の子が見えないところでやってね？」



紫以外「「「はい！組長！！」」」


それを聞いた男たちが、一斉に震えだした。



赤「お前ら、根性叩き直してやるから、覚悟しててね？」

青「はぁ…。だる…。僕たち直々にやってあげるんだから、

少しくらい感謝してよ？」


赤髪と、青髪の人が、男たちに更に圧をかけた。


そして紫髪の人以外の5人が、

震え上がっている男たちを、

リーダー男のﾀﾋ体と共に別の部屋へ連れていった。


ドカッ！バキッ！！ドカッ！

向こうの部屋からは、男たちの悲鳴と

殴られたり蹴られたりされているだろう、痛々しい音が聞こえてきた。

今、向こうの部屋で繰り広げられていること……

絶対地獄絵図なんだろうな…。

考えるだけで恐ろしかった。



そして、部屋に残されたのは

紫髪の人…そう、組長と呼ばれていた人と、私の二人だけ。


うん。いや、ヤバいって。(真顔)


この人、私を助けてくれたとはいえ、

漂っている雰囲気はヤバいんだって。

それにめちゃくちゃ気まずい…。



私が苦笑いをしながら、

あきらかに目線をそらしていると、


紫髪がニコニコ笑顔で私の方へ、てくてくと歩いてきた。




いや、こっち来ないでください。怖いんです。




私は、怖すぎて気を失ってしまった。

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