（リメイク前）５６されそうになってたら、な組に助けられて人生リスタートした件。【stpr】

第１話 ページ2

私の名前は苺坂 A！！
こんなに元気な私だけど、ぶっちゃけ言っちゃうと、今、人生のどん底です。


義母「アンタ！！聞いてるの？！」

いつも通り、お義母さんの怒鳴り声が響く。

『すみません…。』

義母「ふんっ。それじゃ、家事とかよろしくね〜今からお義母さんは、お仕事に行ってくるから。」

『はい…。』

今のは義理の母。

本当の両親は、ついこの前、交通事故に遭って亡くなってしまった。

それで、本当は私のおばにあたる、
今のお義母さんに引き取られたのだけど、


最悪という言葉だけでは言い表せないほど最悪だった。


お義母さんは夜の街で、毎晩水商売。
私への扱いは召使い同然。

学校にはもう行っていない。
学費がかかるからという理由で、この前退学させられた。
だから、友達ともはなればなれ。


…お父さん、お母さん。

もう、こんな生活嫌だよ…！！


『よしっ！家事終了！！…て、もうこんな時間…！』

あの最低なクソばｂ…お義母さんは、

召使いとしか思ってない私に
生活費なんて払ってくれるわけもない。

なので、いわゆる「パパ活」というもので生活費を稼いでいた。


〈説明しよう！パパ活とは？！〉
パパ活とは、パパと呼ばれる男性と食事やデートなどを行い、金銭的授与を受けることを指す。 実態は必ずしもそうではないが、基本的に“性的関係を前提としない”とされている。(グーグル先生より。)


こうして、毎晩家事をしてから、パパ活をしに行くのが私のルーティーン。

『よし！じゃ、さくっと行ってくるかっ！』

黙々と準備を進めた。
それから家を出て、パパさんとの待ち合わせ場所へ向かった。


数十分後…

待ち合わせ場所についた。

キョロキョロとあたりを見渡し、
今回のパパさんを探す。

パ「あっ！君がAちゃんかな？」

後ろから声をかけられた。きっとパパさんだ。

『え、ああ！パパさんですか？そうです！私がAです！！』

パパさんは、パッと見30代後半くらいだろうか…。

手には銀色のアタッシュケースを持っており、
服の袖や襟から入れ墨がチラチラと見えていて、怪しさ満点だった。
どっかの裏社会で働いてるのかな。



…まあいいや。

お金さえもらえたら文句はない。

こっちは生活費かかってるし。

…なんて、この時は軽く思っていた。

これから最悪の事態が起こるなんて知らずに………。

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