48* ページ2
「お前は大人にはなれん」
ズバッと言い放たれた志麻くんの言葉に、坂田は大袈裟に傷付いた顔をした。
「…そ、そんなん僕かて分かっとるもん！うらさーん！まーしぃがいじめるー！！」
泣き真似して抱きつこうする坂田を押し返す。
「だから逆をついていけ！」
「「は？」」
ドヤ顔で言う志麻くんに、俺たちは顔を見合わせた。
逆をつく…ってどういうことだ？
「お前の良さはそのガキっぽいところ！どう逆立ちしたって大人っぽくは無理や！Aちゃんもお前のおねだりには弱いんやろ？もうそれで攻めるしかない！犬のように甘えていけ！そしてたまに見せる男らしさ、そのギャップで彼氏から奪ったれ！！」
いや、無理じゃね？
子供だからって振られてんだよな？
なのにその作戦、明らかにダメだと思う。
そう思ったのは俺だけのようだった。
「…そう、やんなぁ！僕は大人になれん。折原みたいにはできへん…でも可愛さなら絶対負けん！さすが志麻くん！よっ、恋愛マスター！」
ダサい二つ名にもかかわらず悦に浸る志麻くん。
そしてキラキラと羨望の眼差しを向ける坂田。
こりゃ、何言ってもダメだ。
「よーし、待っとれ折原ァ！おっさんじゃ真似出来んほどの可愛さでAちゃんにアピールしたるからな！」
「その意気や、坂田！ガンガン攻めろ！！」
Aちゃん、先に謝っとくわ。
ごめん。
きっとこれから大変なことが起こると思うけど、俺は関係ないんでそこんとこよろしく。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 678人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅灯-あかり-＠crew(プロフ) - 初コメ失礼します！うらたさんww他人事やんww内容の話が好きすぎてハゲてから溶ける(髪の毛しか残らない)あ、ちなみに私の本体は髪の毛です。←← (2020年1月26日 8時) (
レス) id: 7ac7f90b4f (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - 好みドストライクです…！！！！頑張れ…！！！ (2020年1月25日 2時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まろまゆこ | 作成日時：2020年1月24日 21時
