3 ページ33
・
涼介「あ、A！お前担当外されたってどういうことだよ」
A「...今日は起きれるんだね。よかった」
涼介「待って、俺のせいだろ？ねぇ、」
昨日は一日中横になってたくせに、
なんでこんなに私の腕をつかむ力は強いの?
やめてよ。
A「ううん。違うよ。...ごめん」
涼介「待てって！」
103号室の中村さんにも、105号室の彩ちゃんにも、
今日はあいさつをしないで通り過ぎた。
看護師になってからまだ数カ月。
ド新人の私が患者と関係を持つなんて、
解雇されなかっただけありがたい。
私は看護師として、ううん、人として、
超えてはいけない壁を越えてしまった。
A「...ごめんね。涼介」
また、足が屋上の方へと向く。
満天の星を見ていると、なんだか励まされているような、
けなされているような、同情されているような。
そんな気がして、よくわからない感情は
涙となって一気にあふれ出して止まらなくなる。
涼介「やっぱり。ここにいたー」
突然の声に振り向くと、目を三日月のように細めた涼介がいた。
涼介「ほんっとに。俺らってなんでいっつもこうなんだろうね」
A「...意味わかんないし」
声を発すると、鼻の奥がつんとする。
それを消し去るように、私は鼻をすすった。
ナース服を固く握りしめていた私の手は、
数日前のあの日のように涼介に包み込まれて。
涼介「すきだよ俺は。すき。Aがすき」
A「わたしもっ...好きだもん...っ」
私の背中を優しくさすった後、涼介は言った。
涼介「俺、絶対治してやるよ。退院したら、Aと一緒にいれんだろ？」
けれど、その言葉は、現実にはならなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 184人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もちてぃな(プロフ) - 赤花さん» わ、こっちにもコメントありがとう！この作品はよくしんみりとした感想をもらってたから、自分がこんな作品でにやけさせることができてることにびっくりです(笑)最高だなんてありがとう...！！(´;ω;｀) (2017年6月27日 23時) (
レス) id: 9f843be52f (このIDを非表示/違反報告)
赤花(プロフ) - きゃあーー！完結おめでとうーー！きまぐれポイズンベリーの更新もがんばってね。ふふっ・・・。顔がにやけすぎてやばい・・・笑。もちてぃなちゃんの作品最高！うふふ (2017年6月27日 16時) (レス) id: cea59cff2d (このIDを非表示/違反報告)
想空 - そうだね笑 (2017年4月26日 22時) (レス) id: 3194c34b22 (このIDを非表示/違反報告)
もちてぃな(プロフ) - 想空さん» うちらはまだまだ若い分類だから大丈夫(笑) (2017年4月17日 17時) (レス) id: 9f843be52f (このIDを非表示/違反報告)
想空 - 自担の誕生日ってファンにとってはかなりの記念日だよね！ 26歳かぁ… その若さとルックス、分けて欲しい笑 (2017年4月16日 21時) (レス) id: 3194c34b22 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もちてぃな | 作成日時：2017年4月4日 21時
