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消灯時間を間近に、静まり返る病室。
ふと、Aと見たあの星空が脳裏をよぎって、
ふらふらと屋上に向かった。
都会のネオンに照らされた空には、無数の星がちりばめられていた。
夜風がそっと俺の頬をなでていく。
A「涼介...？なんでここにいるの？」
涼介「や、別に空見たかっただけっていうか...Aは？」
A「ここ、よく来るんだよね。心のいやしみたいな？」
突然開いた屋上へのドアから出てきたAは、
俺のとなりにそっと腰かけた。
ところどころペンキがはげ落ちているこの
古いベンチは、少しばかり座り心地が悪い。
A「ねぇ、施設の窓からもさ、星がよく見えたよね」
涼介「あぁ...うん。よく風呂上りに見てたよな、二人で」
満天の星に、幼い二人の笑顔が浮かび上がって、消えた。
すると、ふいにふれたAの白い手。
A「...私ね、涼介のこと好きだったんだよ」
暗がりの中でも、Aが照れくさそうに
微笑んでいるのがはっきりとわかる。
まさか俺はそんなこと言われると思ってもいなかったけど、
その言葉の意味はすぐに理解できた。
Aの手を、確かめるように握り返す。
涼介「...俺も」
A「え、えっ？...涼介、女の子たくさんいたでしょ？」
涼介「まぁ、あれだけ遊んでた俺が言うのもなんだけど...
Aと離れて、大人になって、今になって初めて気が付いた」
黒目がちな大きな目を、しっかりと見据えた。
その黒目はかすかにふるふると震えていたけど、
俺が顔を近づけるとゆっくりと幕がかかる。
涼介「A、好きだよ...」
星空の下、そっと触れた唇は、今までの形だけのキスとは違った。
温もりがあって、優しさがあって...
俺が今まで知らなかった、"愛"があった。
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もちてぃな(プロフ) - 赤花さん» わ、こっちにもコメントありがとう！この作品はよくしんみりとした感想をもらってたから、自分がこんな作品でにやけさせることができてることにびっくりです(笑)最高だなんてありがとう...！！(´;ω;｀) (2017年6月27日 23時) (
レス) id: 9f843be52f (このIDを非表示/違反報告)
赤花(プロフ) - きゃあーー！完結おめでとうーー！きまぐれポイズンベリーの更新もがんばってね。ふふっ・・・。顔がにやけすぎてやばい・・・笑。もちてぃなちゃんの作品最高！うふふ (2017年6月27日 16時) (レス) id: cea59cff2d (このIDを非表示/違反報告)
想空 - そうだね笑 (2017年4月26日 22時) (レス) id: 3194c34b22 (このIDを非表示/違反報告)
もちてぃな(プロフ) - 想空さん» うちらはまだまだ若い分類だから大丈夫(笑) (2017年4月17日 17時) (レス) id: 9f843be52f (このIDを非表示/違反報告)
想空 - 自担の誕生日ってファンにとってはかなりの記念日だよね！ 26歳かぁ… その若さとルックス、分けて欲しい笑 (2017年4月16日 21時) (レス) id: 3194c34b22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちてぃな | 作成日時：2017年4月4日 21時
