3 ページ16
・
しばらく戻れない過去の思い出に浸っていると、
扉が遠慮がちに開かれた。
裕翔「A、ちょっといいかな」
A「..うん」
いつもより少しトーンの低い裕翔先生の声が、
重く響いたように感じられる。
きっと...涼介のことについてだろう。
だいたい予想はついていて、
水色のスリッパをパタパタ鳴らしながら裕翔先生の後をついていった。
A「せんせ？」
裕翔「うん、あのね、涼介は...」
・
『ゆうとせんせー！ただいまー！！』
裕翔「お、おぉ、俊君か...うん、おかえり」
びっくりした....。
無意識に止めていた私の息は、
突然開いたドアによって何とか吐き出された。
裕翔「こら、ここは入ってきちゃだめだぞー？おやつ食べておいで」
俊「はーい」
"俊君"と呼ばれたその男の子は、
純粋無垢な笑顔とともに、あわただしく消えていった。
再び訪れた深い沈黙。
裕翔先生は、軽く咳払いをした。
裕翔「涼介はね...捨てられた子なんだよ」
これが、涼介の秘密。
胸がぎゅっと閉まるのがわかった。
体は哀しい過去など知りたくないって、
涼介との楽しい思い出だけ残してって、
裕翔先生が発した言葉を拒絶しようとしている。
けれど
A「...うん」
もう遅いかもしれないけれど、
私は涼介のすべてを受け止めたいの。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 184人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もちてぃな(プロフ) - 赤花さん» わ、こっちにもコメントありがとう！この作品はよくしんみりとした感想をもらってたから、自分がこんな作品でにやけさせることができてることにびっくりです(笑)最高だなんてありがとう...！！(´;ω;｀) (2017年6月27日 23時) (
レス) id: 9f843be52f (このIDを非表示/違反報告)
赤花(プロフ) - きゃあーー！完結おめでとうーー！きまぐれポイズンベリーの更新もがんばってね。ふふっ・・・。顔がにやけすぎてやばい・・・笑。もちてぃなちゃんの作品最高！うふふ (2017年6月27日 16時) (レス) id: cea59cff2d (このIDを非表示/違反報告)
想空 - そうだね笑 (2017年4月26日 22時) (レス) id: 3194c34b22 (このIDを非表示/違反報告)
もちてぃな(プロフ) - 想空さん» うちらはまだまだ若い分類だから大丈夫(笑) (2017年4月17日 17時) (レス) id: 9f843be52f (このIDを非表示/違反報告)
想空 - 自担の誕生日ってファンにとってはかなりの記念日だよね！ 26歳かぁ… その若さとルックス、分けて欲しい笑 (2017年4月16日 21時) (レス) id: 3194c34b22 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もちてぃな | 作成日時：2017年4月4日 21時
