きまぐれポイズンベリー 【R.Y】

毒苺07 ページ7

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『じゃあね涼介！』


涼介「ん、ばいばーい」





男に媚びようとしてるんだか、なんだか、
不自然なほどの甘い香り。

早く俺から離れてほしくて、適当に手を振っておいた。





涼介「ったく......うーわぁ！びっくりしたぁ...」





さっきまで抱いていた女に踵を返したとき。

いきなり姿を現したのはまたもや君。





A「相変わらずプレってんね、プレイボーイくんは」


涼介「...あの、意味がよく」


A「付き合って？」


涼介「...はい？」


A「だから付き合えって言ってんの！

Aサマのいうこと聞けない？」





意味が理解できぬまま、半ば強引に手を引かれ連れてこられたのは





涼介「...うーわ」


A「ねね、どれがいいかなー？」





ショッピングモールの中にある、ランジェリーショップ。

若くて輝いてるお姉さんたちのなかに、
制服を着た男女が二人。

明らかに浮いてる。





A「今度のはね、35歳のサラリーマン」


涼介「は、ちょっと待てよお前。もしかして、さ...」


A「だからー、35歳が好きそうなの、どれかな？」


涼介「...やめとけ。絶対に」





真っ先に頭に浮かんだ4文字。

こいつならやりかねないかもしんねぇけどさ...
さすがにこれは俺もヤバいと思った。





A「毎日違う女の子と寝てる君に言われたくない」


涼介「うっ...」





つんっとさりげなく痛いところをつかれ、言葉が詰まる。

それから、俺は黙って彼女の後をついていったけれど。

下着を体に当ててみせてきたリ、たまにほほえんだりする彼女に
不覚にもときめいてしまった。

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