女ゴコロ ページ37
.
両手でドンっと机を叩いた俺を見て
「ひっでぇなー翔ちゃん」ってゲラゲラ笑う雅紀と
「むしろさ，ニノに釘刺しときゃ良かったんじゃないの？」なんて正論をぶちかます智くん。
「とにかく麻酔科をローテしてきた時に声かけてね？
翔くんによろしくねって言われたし飯でも食い行くか？って聞いてね」
「なんだよ結局 大ちゃんだって誘ってんじゃん」
「俺はやましい気持ちゼロだからいいの。
そんで飲み行ったけど まぁ，話題は翔くんのことばっかになんじゃんどうしても」
「まあそうだよね」
「そん時にね。まぁ…Aも酔ってたんだろうね？
翔くんは私の初恋の人なんですーって」
体をくねくねとしながらそんな告白をする智くんに
俺は今度は両の手で頭を抱えた。
「しょーちゃんはホントに気付いてなかったの？」
雅紀の問いに，視線をテーブルに落としたまま首を縦に振る。
「まあ，にぶちんだから気付かないよねー女ゴコロ」
「鈍いゆうな」
本当か？
本当に俺は気づいてなかったのか？
Aが小中学生の頃はもっぱら帰省した田舎で…
ばあちゃんちで会うことが多かった。
ばあちゃんに小遣いもらって，時々遊びに連れてってやったこともある。とは言え うちの妹や弟も一緒だった。
やっぱりAが K大に受かったあとからだよなぁ。
２人きりで会うようになったのは……
Aの弟がまだ小学生だったからおばさんは長い時間家を空けられなくて
なんならアイツの住む部屋を一緒に探してやったのは俺。
女の子の一人暮らしってことでおばさんにも安心な部屋を探してちょうだいねって頼まれて
オートロック防犯カメラ付き，かつ２階以上って条件で
極めつけには俺んちから徒歩圏内のワンルームマンションを見つけてやった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 502人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kei(プロフ) - こんにちは♪ほんとイケメンな先生がモテないわけが無いですよね(//∇//)嫉妬な翔くんサイドめっちゃ楽しかったです！次があったら嫉妬宮な二宮先生と主人公ちゃんとのイチャラブな日常が見たいです♪ (2020年8月15日 17時) (
レス) id: 348040dd96 (このIDを非表示/違反報告)
にゃのこ(プロフ) - keiさん» いやーめっちゃ悔しがってますね笑 これまでの恋愛遍歴がアダになってますね。でもですよ？あんなイケメンの整形外科医がモテないはずがないです！ (2020年8月15日 16時) (レス) id: 64fd571976 (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - にゃのこさん、こんばんは！おまけ更新嬉しいです♪お兄ちゃんな翔くんは悔しいんでしょうねぇ。しかも鬼畜なにのちゃん知ってるだけに（笑）めっちゃ楽しいです♪ニヤニヤデレデレにのちゃんを翔くんにも見せてあげたい♪続き楽しみにしています♪ (2020年8月14日 18時) (レス) id: 348040dd96 (このIDを非表示/違反報告)
にゃのこ(プロフ) - メグミさん» メグミちゃーん！絶対ね、大野先生の注射の手つきはエロいと思ってる（どんな想像よ 笑）あんな人職場にいたら毎日が楽しすぎるー (2020年8月12日 21時) (レス) id: 64fd571976 (このIDを非表示/違反報告)
にゃのこ(プロフ) - 芙咲子さん» 芙咲ちゃん、そんなん言ってもらったら調子に乗ってまた書いちゃうー笑 日々妄想を膨らませてネタが降ってくるように頑張ります！(^O^)／ (2020年8月12日 21時) (レス) id: 64fd571976 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
