118 How Can I Love ページ21
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こっちを向いた二宮さんが
私の存在に気づいて，一瞬
目を大きく見開いたように見えた
その唇がわずかに動いて
何か発しようとした言葉が
私の名前だったのかも、というのは
もしかしたら思い込みかもしれないけど…
目の前の光景に
頭の中が真っ白になって
周りの世界から急に
なんにも音が聞こえなくなって
気づけば私の足は
まるで二宮さんから逃げるかのように
大講堂を飛び出していた
.
後夜祭に向かう人の列に逆らって走る
何度も人にぶつかって
すみません…
声にならない声で
謝りながら夢中で走った
図書館の近くまで来たら
さすがに人はほとんどいなくて
ぜいぜいと上がる息を整えたくて
脇の植え込みのそばでしゃがみこんだら
「あれ……Aちゃん？」
私を呼ぶ声がして
思わずビクッと肩をすくめた
.
「わりぃ，ちょっと先行っててくれる？」
誰かにそう告げた後，近づいてくる足音…
顔を上げなくてもわかった
「Aちゃん……どした？」
その優しい声……
「具合悪いの？」
声とともにふわりと香るフレグランス……
「……Aちゃん，顔上げて？」
そっと触れたその手の温度の主は……
「さ……くらいさん…」
「…えっ？ ちょっ……ウソ…」
私の顔を見たとたん大慌ての櫻井さんは
「……なんで泣いてんの？」
困ったように眉を下げて
そう言われて初めて自分の涙に気がついた私は
恥ずかしいやら気が抜けたやらで
思わずペタンと地面に座り込んだ
.
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しえ(プロフ) - あまーい二宮さん楽しませてもらった〜♪鼻唄とかたまりまへん(*´Д`*)気が向いたら二人のイチャコラも宜しく(〃▽〃)ﾎﾟｯ (2015年2月8日 23時) (
レス) id: 05ed0e0ec8 (このIDを非表示/違反報告)
にゃのこ(プロフ) - ゆっきーさん» ありがとうございます！ 辿り着いて頂いて，こちらこそ感謝感謝です☆ 初々しいぴゅあーな気持ちなど遥か昔にどこかに置いてきてしまった作者が書いてますが，キュンと言っていただけて幸せです☆ (2015年1月11日 2時) (レス) id: ad4d894b84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - 初めまして。時期はずれですみません^^;どこからかたどり着いて読ませていただきました。主人公ちゃんの初々しさとドキドキが伝わってきてキュンとしながら読んでいました。素敵なお話をありがとうございました(*^_^*) (2015年1月10日 8時) (レス) id: e830c97901 (このIDを非表示/違反報告)
にゃのこ(プロフ) - しえちゃん，いつもありがとう☆ ちょっぴりダメな(笑) でも愛すべき二宮さんとお別れで，寂しくなっちゃってマス，自分が(笑) 最後あんまり雅にぃ出て来なくてごめんよ〜 (2014年12月22日 18時) (レス) id: ad4d894b84 (このIDを非表示/違反報告)
しえ(プロフ) - いま緑くんでいっぱいやけどココへ来るとあたしの中の黄色くんがヒョッコリ出てくるわ♪アチラも覗いてこよーっと(〃▽〃) (2014年12月17日 12時) (レス) id: 05ed0e0ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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