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夢だ。


なぜかは分からないけど、直感的にそう感じた。



背後で子供の甲高い声が二つ聞こえる。


振り返るとそこには身長などは違うものの、紛れもなく幼少期の俺がいた。見る感じ小4くらいやな……


そしてその隣にはどこか見覚えのある顔をしている小一くらいの男の子が木の影に隠れていた。




「なあなあ、君引っ越してきたんやろ?お兄ちゃんに名前教えてや!」

「え、知らん人やし……」

「そこをなんとか!君かわええし!」

「か、かわ…っ!?……じゃあ、まろ!まろって呼んで!」

「名前教えてくれてありがと!俺のことはな、ん〜アニキって呼んで!」

「あ、え、………アニキ。




照れながらも小さな声でそう呟く彼の姿は間違いなく愛らしいと思う。

これは(おそらく)ショタコンでない俺でも言えることだ。


呼んでもらったのがよほど嬉しかったのであろう小さい俺。

ぱぁっとひまわりのような笑みを咲かせながらポケットから何か取り出した。



「今呼んでくれた…!そや、これあげる!」



ニコニコしながら俺が取り出したのはライオンのキーホルダー。


それをみたまろは目を輝かせてそれを見つめる。



「それと同じシリーズ、おれもってる!」

「そうなん…!?じゃあ、交換せん?」

「なんで?」

「…それがなー、まろが引っ越してきたのと入れ違いでうちもたまたま引っ越すんよ。」

「・・・・・・!」

「だからまた会えた時の目印にと思って。寂しいけど、もうお別れや。また会えるとええな。」

「、うん。ばいばい。…あ、あとあにき、かみはきらないで!きれいやから!」



目を涙で光らせながらまろは俺にキーホルダーを差し出す。


切ろうと思っていたところだが、俺は誓った。絶対に伸ばしていよう。





「ん、またな。」





そこで俺の夢は途切れた。現実でまろに起こされたのだ。

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lune(リャンヌ)@いろきみ所属(プロフ) - すみません、タグと作品名の一部を検索除けのものに変えてもらってもよろしいでしょうか?詳しくはここに乗っていますhttps://uranai.nosv.org/u.php/novel/knskyk1/ (2023年3月3日 6時) (レス) id: 1c9910753c (このIDを非表示/違反報告)
ゆな@すいでい#テスト期間低浮上(プロフ) - うわぁぁ、めっちゃ好きです…幼馴染パロめっちゃ良いですね!応援してますっっ!! (2023年2月10日 14時) (レス) @page4 id: 241dca6ebe (このIDを非表示/違反報告)
ああああああ - この話いいなぁw.ストーリー性があっていいですね! (2023年1月19日 20時) (レス) @page3 id: 0ee46bae22 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆう | 作者ホームページ:Honon  
作成日時:2023年1月2日 22時

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