寮生活、はじめました。【ヒロアカ】 (ページ8)

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困惑ページ8

前回・左隣は勝己くんでした。

部屋に戻りしばらく荷ほどきしていると、突然。

グゥッッッ

とお腹がなった。
そういえばお腹空いたなぁ。

夕食ってどうするんだろ？
出久くんに聞きに行こうっと。

ー

緑谷「そういえば言ってなかったね！夕食は一階の食堂で食べるんだよ。」

『なるほど…！それって自分達で作るの？』

緑谷「夕食はコックさんが来て作ってくれるんだけど、朝食と昼食は自分達で作らないといけないんだ。だから気を付けてね。」

『分かった！ありがとう出久くん！』

緑谷「い、いや…僕は別に何も…//」

ふむふむ、出久くんは褒められると照れるんだね。
くっそかわいいやないかい！

『じゃあレッツゴー！！』

緑谷「レ、レッツゴー！」

引きながらもノってくれる出久くんはかなり優しい。

～食堂～緑谷side

『出久くんは何にするの？』

緑谷「僕はカツ丼だよ。Aちゃんは？」

『んー、じゃあ私はパスタにしよっかな！』

お互いに食べたい物を頼んで、席につく。

あ、ちなみに寮での食事代はタダだから、いくらおかわりしても大丈夫なんだ。

『いただきまーす！』

緑谷「いただきます。」

手を合わせて、早速カツを口に運ぶ。
やっぱりおいしいなあ。

『おいひぃぃ』

緑谷「よかったね。」

隣で美味しそうに食べてるAちゃんを見て、つい口元が緩む。

幸せそうな彼女を見ていると、何を勘違いしたのか。
Aちゃんは爆弾発言をした。

『あ、出久くんも食べてみる？』

緑谷「ブフォッ！…ゲホッゲフンッ」

思わず飲んでいたお茶を吹き出してしまった。

『大丈夫！？』

緑谷「大丈夫！！僕は別にいらないよ！！！」

『遠慮しないで！ほら、あーん。』

緑谷「…！」

パスタは既に迫っていて、食べるという選択肢しか僕には残されていなかった。

パクっ

『おいし…？』

緑谷「うん！！」

『でしょ？』

正直味なんて全然分からなかった。

ただ、「よかったぁ」なんて嬉しそうに笑う彼女を見ると何にも言えなくなった。

て…ていうか！！
これってつまり…その…間接キス…

Aちゃん絶対気付いてない！(その通り)

『どうしたの？顔赤いけど…』

ああもう頼むからこれ以上顔を近付けないで！！

入寮初日の夕食は、思わぬ形で思い出に残ってしまった。